ダマセノンに焦点を当てた香り。ローズやゼラニウム、紅茶やラズベリーなどにも含まれているフローラルな香気成分で、香れば「あぁ、なるほど」と納得の出来るローズ香です。精油中の美しい芳香の部分ではなく、特徴づけている成分で、少しタバコっぽいくすんだ感じや、レザーっぽいニュアンス、アロマティックなニュアンスを含んだ香料です。ごくごく微量な使用でパワフルな効果を発揮するため、微量しか使わないこの香料を、メインにしてしまうなんてびっくりです。確かに素材としてはユニークな香りだと思いますが。セタロックスというのはアンブロキサンに近いアンバーグリスノートで、ムスコンは天然香料のムスクの中から発見されたムスクの成分です。大きな特徴はなく、ムスクらしい伸びやかな保留剤として活躍しています。ローズタバコ系の香りがお好きな方は是非お試しを。

(14/06/2016)

画像をフルボトルに切り替えました。久しぶりに肌に乗せましたが、こんなに純粋にローズの「あの部分」だけを取り出して香ることが出来るというのは、とてもユニークです。そのローズの部分を楽しんでいるとやがて、香りは少しアンバーの効いたムスクへと変化していくのですが、それらをまとめているのもフレッシュで明るいフローラルたちで、少しメタリックにも感じられますし、タバコやレザーのニュアンスもあり、最後は少しベチバー系のウッディムスクが肌に残ります。上記の画像のように、光を通してフローラルを楽しんでいるような、そんな香り。

ガッチリと動かないように緩衝材で固定されたボトルは、輸送で絶対傷つかないはず。とてもしっかりとしています。

(27/02/2019)