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Agent Provocateur / エージェント・プロヴォケーター


<香 調> シプレウッディフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
サフラン、コリアンダー
ミドル
ローズ、ジャスミン、マグノリア、イランイラン、ホワイトガーデニア
ラスト
ベチバー、ムスク、アンバー



2000年発売の初フレグランス。最初に発売したのがこのEDPで続いてEDTを、そして限定バージョンを発売しています。EDTはボトルの表面に網タイツの柄がプリントされているので一目瞭然なんです。EDTとは全く調香が異なりますので要注意。別物と捉えた方が無難です。

この香りも、ブランドイメージそのままに過激な香りで、フルーティーフローラル全盛のご時勢にモダンクラシックなシプレフローラルを発売しました。。ボトルはガラスではなくて陶器なんですよ。フラワーボムのような手榴弾っぽく見えますが、ボトルはリボンのついたストッパーをはずして使用するので、やはり手榴弾のイメージなのでしょう。やっぱり過激ですね。

 



香りは、調香のもある通りに可愛らしいものではありません。コリアンダーの香りもベチバーの香りもしっかりして、天然香料の香りがしっかりとしています。ミドルのフローラルが通常のフローラルブーケとしての香りではなくて、他のスパイスの下に隠れている感じで、ドライでメンズっぽくならないようになっています。しばらく時間が経つと、トップの渋さが薄れてフローラルが少し前に出てきます。そうするとしっかりレディースとなります。しかし、このフローラルが消えるラストノートはまたトップノートの印象と似てくるのです。最初の香りはとてもシックな香りだったのでした。

(23/05/2007)

実に13年振りに追記です。久しぶりに香りを肌に乗せると、少しラクトニック(クリーミー)なフローラルノートが可愛らしいフルーツと、スパイスを従えて始まりました。個性的というほど個性的ではないものの、可愛らしさが全盛期の時代から、少女的な香りがもてはやされていた時に、とてもシックでセクシーな香りを発売していたことがわかります。ベチバームスクの穏やかなベースにフローラルノートの余韻が重なるのですが、ベチバーをラクトニックなフローラルとローズに重ねる辺りが、当時はとても斬新だったばす。

 

 

調香はPenhaligon'sやBoadicea the Victoriousを多く手がけているChristian Provenzanoで、この当時からこうした香りを手がけていたんですね。ミドル以降存在感を増していくローズが、ランジェリーブランドらしいフェミニンさを感じさせてくれます。残念ながらオリジナルは廃番となり、現在はMiss APのみとなってしまいましたが、今の時代の方が2000年当時よりも受け入れられやすいのではないでしょうか。

(28/05/2020)

 

 

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