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Sampleレヴュー (De Vita Collection)

 

■Materia (2018年)

物質を表すタイトルに。テーマが生死と謎のようなので、こちらは生死なのでしょう。一滴のヒューマニティーだそう。

トップ:ウッディノート、バルサムノート
ミドル:シスタスアブソリュート、ムスク、メタリックノート
ベース:サンダルウッド、パチョリ

これはもう、軸が明確です。シスタスアブソリュートというよりラブダナムのアブソリュートがどっしりと構え、それらをパチョリや樹脂でまとめ上げた、という感じです、生死を香りにしたらこんな深みのあるダークな香りになった、ということなんですね。メタリックノートを合わせたのはとてもユニークだと思いますが、メタリックな感じるほど強くはありません。逆に、ラム酒のようなリキュールっぽいニュアンスを感じます。Extrait de Parfumですので、持続も抜群。Miraculaとは白黒のようなコントラストで楽しませてくれるオリエンタルウッディです。(10/05/2018)


■Miracula (2018年)

ミラクルのラテン語がタイトルとなりました。

トップ:レモン、シクラメン、グリーンノート
ミドル:チュベローズアブソリュート、アンブレットシード、アンバーアコード
ベース:バニラコンクリート、トンキンムスクアコード、トロピカルウッディアコード

思わずニヤリとしてしまうチュベローズアブソリュートを使用した香り。チュベローズのアブソリュートがそれらしく香りスタートすると、すぐに少しメタリックなフローラルがあるのがわかります。シクラメンの合成香料はスズラン系で、フレッシュで明るいのですが、それがレモンを伴って香っているのです。そしてチュベローズからやがてバニラを軸としたウッディムスクの波にのまれて薄れていくのですが、チュベローズのアブソリュート感は残したままで、ココナッツ系を合わせたのではなく、バニラムスクでまとめた、というチュベローズです。(10/05/2018)


■Laetitia (2018年)

De Vita Collectionというホワイトシリーズで、最初の香りはアルコールフリーのキッズフレグランスとなりました。タイトルは英語で言うJoy、つまり喜びです。

トップ:シクラメン、アクアノート
ミドル:メロン、スイカ
ベース:ムスク、マルトール

スプレーした瞬間、まずはマルトールのカラメル香が香ったのですが、すぐにそれはリアルなメロンへと切り替わりました。ジューシーで美味しい、熟れたメロン。その美味しさをフレーバーのように味わっているとメロンが薄れてカラメルへと戻っていきます。もう少しメロンのリアルさを長く楽しめたら良かったのに・・・と、少し残念に感じる当たり、また使ってしまうように仕向けたのかもしれません。カラメル過ぎず、アクアノートでも良くある瓜系でもなく、新しいメロンの形だと思います。フルーツの香り、特にベリー系にはマルトールが欠かせないのですが、やっぱり必要だよね、と思い出させてくれました。(10/05/2018)

 


 

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