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Mon Parfum Cheri / モン・パルファン・シェリ


<香 調> パウダリーウッディ
<仕 様> レディース
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
インドネシアンパチョリ、プラム
ミドル
アイリス、ヴァイオレット、ヘリオトロピン
ラスト
インドネシアンパチョリ



2011年9月発売で、1940年代のハリウッドのグラマラスな女優にインスパイアされたもの。正式には「Mon Parfum Cheri par Camille」で、母の作ったPetit Cherieに対するアンサーフレグランスなのです。(Cammileより、最愛の人の香り・・・という意味)

Annickの軽いフローラルノートがお好きな方にはちょっと苦手な系統だと思うのですが、個性的な香りを好まれる方には嬉しい香りとなりました。フェミニンに偏ることなく貫かれたパチョリの香りがアイリスとウッディノートに包まれて柔らかく香ります。シプレと言うにはオークモスがないため、いわゆる往年のシプレ香にはなっていませんのでパウダリーウッディという香調にしておきましたが、スパイシーシプレよりも香りのイメージが伝わり安いと思います。(でも時代的にオークモスを使用しないパチョリのみの香りをシプレ調と表現するようになってきたのは事実です。GuerlainのIdylleのように・・・)トップでプラムの甘さはそこまで強く感じられませんが、Ionone系のヴァイオレットノート、Ionone βの少しフルーティーなウッディノートがパチョリとアイリスと共に香ります。アイリスの香りは天然香料ではなくて合成香料だと思うのですが、セロリを使用しているのかとてもナチュラルな青さを湛えたトップノートでスタートします。(この青さはトップノートで消えていきます)ドライなウッディノートが長く芯を貫いているものの、ベースノートには少しココナッツっぽい甘さがあり、パチョリとアイリスを少しだけまろやかに変化させています。成分的にはCoumarin、シトラス系の香料、アニス系の合成香料、Eugenol、Linalool、Geraniol等々記載がありますから、シンプルな香りながらも幾重にも重ねて作られた香りなのでしょう。ボトルはMandragoreと同じで(EdTの)香りの持続は3時間程度です。液体はごくごく薄い淡黄色ですから、パチョリ自体はもちろん良く香りますがそこまで濃くないはず・・・。通常のベースノートの香りなのに持続が短いのはAnnickならでは、というところですよね。香りが薄れた頃にRose Absoluなんかを重ねたら更にセクシーだと思います。

Petit Cherieのように可愛らしいフルーティーフローラルから一転、これは大人のシックな香りとなりました。アイリスとパチョリという組み合わせはなかなか他に例がなく、似た系統が出てこないところにこの香りのオリジナリティがあり、売れ筋を狙わなかったところにブランドとしての未来を感じました。こういった姿勢が、Amore Pacific(韓国企業)の傘下となったことで今後どのように変わっていくのかが気になります。

(26/09/2011)

EdPのレヴューを追記です。基本的な香りの構成はEdTと同じで、Ce Soir ou JamaisのようにEdTとEdPが別物のように違うというわけではないのですが、同時に肌に乗せるとその違いが顕著に感じられます。濃度の違いにより時間の差もありますが、ミドルノートのウッディノートの持続が長く、厚みを増して香っています。肌に乗せた瞬間のスパイシーさもブラックペッパーっぽく感じられたのがEdPでナツメグっぽいのがEdT。それでも同じラストノートへと落ち着いていくのですが、最後まで全ての香りの厚みがあるのがEdPです。この香りの軸となっているのはパウダリーさを持ったウッディノートで、そのウッディノートの苦味がパチョリとアイリスと共に香るのです。CammileさんはEdTが午前中の香りでEdPが夜の香りだと説明しているのですが、確かにEdPだと清々しさとは程遠く、確かに夜の方が似合いそうな気がします・・・。単純に濃度の違いで選ばれても良いのですが、もともとが少し個性的な香りですので、EdTを香らずしてEdPを手にするのは危険だと思いますから、きちんと試香されてからの購入をおススメします。

限定品ではなく通常ラインに組み込まれた香りですので、大ヒットこそしないでしょうけど廃番にすることなく大切にして欲しい香りですよね。これを使いこなしたらかっこいいだろうなぁ。

(04/11/2011)

 

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