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Sampleレビュー

■MONET 2007「Le Jardin de Giverny」

六本木の国立新美術館で開催されている「大回顧展 モネ」でコラボレートした香り。

ローズ、アイリス、ロータスフラワー、ミモザ、ナルシスなど

列車の窓から見たジヴェルニーの景色の美しさに心奪われ、1883年、43才で人口わずか300人のジヴェルニーに移り住みました。以降、「睡蓮」など多くの名作を生み出した舞台がジヴェルニーで、86歳で世を去るまで過ごした終の棲家です。モネはこの地を愛し、美しい庭園を創り続けました。そのモネの庭を、花、葉、根、土、水、木々の香りと情景を香りで再現したもの。

※ジヴェルニーモネの庭はこのサイト参照

僕は絵画から花の香りを想像することが苦手なようで、絵画よりも生花の方が好きです!
だからか、っても客観的に香りを捉えているのだと思います。香りはまさしく精油そのもので、一番強く出たのはグリーンっぽい香りなのでナルシスかなぁ。ベチバーも香りますけど。いわゆる軽やか系フローラルにはならないのが、精油らしさです。どっしりと居座るフローラルの重厚感。そして、渋さもあります。レディースっぽいけれど、この香りだったら男性でも平気そうです。


■MONET 2007「Le Palette des Fleurs」

こちらも「大回顧展 モネ」でコラボレートした香りで、ジヴェルニーの庭でモネがこよなく愛したといわれる代表的な花3種類のミニセット商品です。

ローズ

ピンクローズ、イエローローズ、ホワイトローズ

ローズなのにアイリスが香ります。パウダリーで優しい香りなのですが、強いクセがあります。キレイなローズではなくて、精油独特の苦味も伴った大人の香り。しばらくすると中からフワーッとローズの欠片が広がります。


▼アイリス

紫色のアイリスの魅惑的な趣を表現したそうです。確かにアイリスのパウダリーさは出ていますし、フローラルもいろいろ組み合わさっていますが、イメージとしてはスミレです。アイリスに花を加えたらスミレになっちゃった・・・という感じがするんだよなぁ。トップは強く苦味と渋みが出ますが、すぐに落ち着いてパウダリーで上品な香りとなります。


▼睡蓮

朝露にひっそりと佇む睡蓮をイメージしたそうです。これもトップに強い癖がありますが、しばらくすると落ち着いてフローラルが出てきます。ロータスフラワー独特の瑞々しいアクアノートは感じないのですが、それでも他のものに比べるとすっきりとしています。ほの甘いフローラルで、これは使いやすい香りだなぁ、という印象です。最終的にはモスっぽさやベチバーっぽさも出てきますよ。


■elite of red rose

モロッコローズを基調にローズを組み合わせた深紅のバラのイメージの香りなのだそうですが、これもクセが強いなぁ。精油の香りが大好きな方にはぴったりなのですが、通常のバラの生花の香りをイメージしているとあまりの差にびっくりするでしょうね。アンティアンティは動物香料を使用していないと思うのですが、少し動物っぽいクセを感じました。トップだけですが。ミドル以降は落ち着くのですが、それでも生花とは離れています。でも、精油ってある程度濃く使用すると離れると思うんですよ。ローズというよりも、ローズゼラニウムのようなハーブの香りが次第に強くなっていきます。草刈をした後の手に残った青みを感じますね。ラストノートは甘みを持ったローズっぽい可愛らしさが出てきます。(08/06/2007)


■elite of mimosa エリート・オブ・ミモザ

ミモザ、イランイラン、シャムベンゾイン、ローズ、ジャスミンなど

他の香りに比べるとわりとミモザっぽさが出ているのかな、と思います。ミモザだけではなくてベンゾインも香りますが、わりとすっきりとしていて精油たっぷりな感じです。でも強い癖を感じない香りですね。結構好きな系統ではあるのですが、少し物足りない感じです。(08/06/2007)


■elite of casablanca エリート・オブ・カサブランカ

クローヴ、ガルバナム、ジャスミン、オリバナム、ローズ、イランイランなど

こちらも生花とは大きくかけ離れた香りで、もうトップから強くグリーンが香ります。ガルバナムですね。でも、瞬間的に強く香った後、すーっとガルバナムが引いて、クローヴとジャスミン、そしてガルバナムの残り香が広がります。決してカサブランカではないのですが、これはグリーン系の強い草っぽい香りのフローラルです。グリーンフローラルという清々しいものではなく、もっともっとワイルドな感じなんですよ。 (08/06/2007)


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