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Gattopardo / ガットパルド


<香 調> パウダリーフロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
ベルガモット、フィグ、ウイスキー
ミドル
ゼラニウム、アイリス
ラスト
ベンゾイン、ヘーゼルナッツ、アーモンド、カカオ、ビーワックス、アンバー、パチョリ、シダーウッド、ムスク



 

彼のホームタウンであるシチリア島。そのシチリアがイタリアとして統一された1860年代の出来事が描かれた、ヴィスコンティの映画をタイトルに冠した香り。時代が変わる、そのはざまの中に生きたサリーナ公爵の変わらない心、落ち着いた眼差しと心をエレガントに表現したもの。

 

 

どうしても、この映画を見ずして判断はできない、レヴューは書けないと思ったのですが、なかなかDVDのレンタルが見つからないため、あらすじでストーリーを理解し、人物像を捉えてのレヴューとなりました。DVDは後日改めて・・・。

 

 

当初、発売に先駆けて香った際は、Annick GoutalのMon Parfums Cheriを彷彿とさせるアイリスパチョリだったのですが、発売に際し少し調整をしたそうで、印象が変わりました。ウイスキーがトップで印象的な香り方をし、その後も余韻を含んだままオリエンタルなベースへとつないでいきます。アイリスパチョリが軸でありながら、もっとオリエンタルで香ばしい部分もあり、しっとり滑な部分もあり、そしてウイスキーの余韻がある。カカオの甘さがパチョリと重なり、とろりとした濃厚なリキュールをわずかに口に含んだような溶けていく官能さ、でもイタリア的なエレガントさ、芯の強さ(頑固さ)・・・それらをミックスしたような印象で、この香りがきっと彼にとってあこがれのイタリア人なんだろうなぁ、なんて。

(26/09/2017)

 

 

これは、彼自身の香り。きっと彼からはこの香りがするに違いない・・・と思ったら、発売したばかりだから実際、毎日付けているよ、と。香りはリキュールがカカオやナッツと共に香ばしく弾けるのですが、カカオとナッツが香ばしく、それもイタリアを感じさせてくれます。シチリアと言えばアーモンド、そして彼のいるカターニアはピスタチオの産地でもあります。エスプレッソと共に味わいたくなるような香りで、春の再会を待たずしてフルボトルを購入してしまいました。

(20/11/2017)

 

 

遂に、映画の山猫を観ることが出来ました。映画を眺めながら香りを楽しんでいたら、今まで感じなかった火薬っぽさに気づき、ハッとしたりして。映画はゆっくりと流れていく3時間もあるストーリーで、少し間延びしそうな長尺を、美しい景色と映像でまとめています。とても優雅で美しいのですが、同時に少しもの寂しいストーリーでもあり、貴族文化の衰退を、最後の貴族を香りで表現したことがわかりました。きっと、この香りを使う度に映画の様々なシーンを思い浮かべることでしょう。とても楽しい体験でした。

(06/03/2018)

 

 

 

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