古来より粉末を線香にしたり抹香の成分として使われてきたポピュラーな香り。覚醒、鎮静作用があることでも知られています。ミルラの精油というよりもそのままの実物の方に近く、香ばしさと樹木の葉の香りをも含んだすっきりとしつつもふくよかな樹脂香です。精油そのものだと少し使いづらくとっつきにくいイメージがありますが、こちらは鎮静作用を促す香りとて少しブレンドしてあるのだと思います。液体はオイルなのでドロッとした粘質ですが、爪楊枝で1滴ほど付けて伸ばすと不思議なくらいに肌に馴染み、香りは決して強くは香りません。濃厚に思えて香りは上がってこないというのがパフュームオイルの特徴です。パルファムのようにゆっくりと時間をかけて香りが変化する、というものではないのですが、ひっそりと静かに香る雰囲気は似ています。別で購入しているチュニジア産ミルラと比較すると、こちらの方が土臭さが出ています。逆にチュニジアンミルラの方はフランキンセンスっぽいすっきりさがあります。こちらはパチョリやベチバーのような香りが入っていそうです。少し焦げた香りもしますから実物のミルラはこちらの方が近いかもしれません

アニックのレニュイダドリアンのシトラスを抜いた雰囲気というか、ベースノートの香りを彷彿とさせます。

(18/11/2008)