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The Power of Scent / ザ・パワー・オブ・セント


<香 調> 
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 4ml×10種
<濃 度> P-oil

トップ
Arabian Wild Rose、Tunisian Frankincense 、Tunisian Amber、Arabian Sandalwood 、Tunisian Jasmine、Tunisian Myrrh 、Egyptian Musk、Lily of the Valley、African Violet、Tunisian Patchoul
ミドル
ラスト



The Power of Scentということで、7種の瞑想に使うインドから中東のオイルを集めたシリーズセットで、7つのオイルに3種のフラワーオイルが加わっています。このボーナスオイルは注文する度に入れ替わるようなのですが、僕はヴァイオレット、スズラン、パチョリでした。このオイルをブレンドして楽しめるように空のボトルも2本入っています。全体的にとてもナチュラルで「精油そのまま」とも取れるクリアな香りが多く、質の良さを感じるのですが、どうやらものによっては30から40種の精油をブレンドしているそうです。また、ムスクはアニマルではなく、植物性のオイルを使って香りを再現しているとのことですから、アロマ的に肌に乗せても平気なのですね。不快感はなく、ブレンドしやすくしているということで。

このセットには、説明の冊子と、香りが身体に及ぼす影響というか、アロマ用の資料もいろいろと付いて来ていました。それを眺めながら一つ一つ香るのもとても楽しいです。 かなり良い香りが多かったので、次回は15mlの製品でいくつか購入したいと思います。



■Tunisian Jasmine(チュニジア産ジャスミン)
純粋にジャスミンの香りです。甘く美しいジャスミンというよりはPalazzo Vecchioのようにワイルドさを持った精油のジャスミン香です。アルコールと同じくらい薄く希釈されていますが、希釈した方が香たちが良いですよね。いくつかブレンドされていても、すごくジャスミンです。肌の乗せてしばらくするともわんとインドールが出てきて少しアニマリックな部分が見えてきて妖艶です。その辺りも精油に近いのですが、精油ほど粗雑というか荒々しくないのはイランイラン辺りを少し混ぜているのかもしれません。精油のジャスミンに慣れ親しんでいる方であれば納得の出来るジャスミンの香りだと思います。綺麗で使う安いジャスミンを・・・というのであればチュニジアンハニーサックルをおススメします。ラストノートはPalazzo Vecchioにとても良く似てきます。逆にPalazzo Vecchioの製品が精油であることをこうして再確認しているような気もしてきます。

■Lily of the Valley(スズラン)
生花のスズランとは少し違いますが、幼い頃の楽しい記憶を回想させる香りなのだそうです。グリーンノートが強く出ていて、スズランというよりもグリーンフローラルというイメージの方が強い香りになっています。合成香料だと再現は比較的容易なのですが天然素材を使用して再現するとこうなるのですね。そのまま使用してもグリーンが強い分ユニセックスで使えそうですが、他のフローラルと少しブレンドして楽しむのも良さそうです。

■African Violet(アフリカ産スミレ)
精油そのものの香りで、少しパウダリーで、ヴァイオレットリーフのようなグリーンっぽさはないので、これが花の香りです。睡眠とリラックス効果を誘う香りと書かれていますが、少量でとても強く香ります。甘さが出ている分ワイルドには感じませんが、やはり爪楊枝でポツリと1滴肌に乗せて広げるのが精一杯という香り。花の持つ甘さも葉の持つパウダリーさも共に表現しているので、スミレの花の香りがお好きな方には直球ど真ん中でヒットする香りだと思います。スミレの香りのようにシングルノートのパルファムというのは少ないですから、長く香ってくれるこういう製品はある意味貴重かもしれません。

■Arabian Wild Rose(アラビア産ワイルドローズ)
顧客によって作られたレシピで9年間の売れ筋の香りのようです。確かに香りは生花にとても近いローズでローズオットーやアブソリュートの香りに生花の芳香成分(ダマスコン等)も感じ、少し青みがあるのでワイルドにも感じますがとてもきれいなローズの香りです。青みと酸味、ローズらしさを持った部分の調和が心地良いのかバラをテーマとした香りのオフ会では上位にランクインした人気の香りです。香りの持続もそこそこ良く、資生堂のホワイトローズナチュラルのムスクを弱めた雰囲気とも言えそうです。この香りが30mlで45ドル程度なのは安いと思います。何よりも香りが拡散しないという点が使い安いんですよね。

■Tunisian Patchouli(チュニジア産パチョリ)
少し甘みのある上質なパチョリという印象です。深みと甘み、そして敷物にありそうなドライさと織物にありそうな香りが混在しています。20種のパチョリの中から一番香りの良かったチュニジア産を選び、調整したのだそうです。スバラシイ!!

■Arabian Sandalwood(アラビア産サンダルウッド)
少し甘みのあるサンダルウッドで、オイル希釈ならではの緩やかな香たちが印象的です。

■Tunisian Amber(チュニジア産アンバー)
女性的な香りの中で、ローズの位置にいる男性的な香りがアンバーだそうです。赤と青のような関係でしょうか。ローズとアンバーは相性いいですもんね。動物的な香りもしますが、植物性の精油で再現しているので、臭みはなく、しっとりとした使いやすいアンバーの香りです。香りに深みもあってステキです。びっくりでした。し樹脂系の香りもしっかりしています。第3の目の位置に点で付けるそうですよ!!(「もちろん、ホントの目じゃなくて!!」なんて注意書きもありましたw)

■Egyptian Musk(エジプト産ムスク)
こちらも付けた瞬間はびっくりするほど動物的でした。「うわっ、動物性のムスクオイルだなんて!!」とびっくりしたのですが、しばらくすると甘みのある香りになって、動物的な香りはなくなっていきました。これも植物性の精油を使用しての再現です。ジャコウソウとかアンブレットシードとか使っているのかなぁ。男性は金曜日につけると良いそうな。女性は整理の2,3日後だそうです。精神のバランスを取る香りで、預言者モハメットが愛した香りだそうです・・・。

■Tunisian Myrra(チュニジア産ミルラ)
完全に樹脂を焚いた時の樹脂香で、驚くほど澄んだ良い香りです。自分で試した実物よりも香りがクリアなので、上質なものはこの香りになるのでしょうね。これもかなり好きな香りです。心の傷を癒す香りとして3000年の歴史の中で使われてきたそうです。

■Tunisian Frankincense(チュニジア産フランキンセンス)
悪意、恐怖心、悲しみ等の負の心を払拭する聖なる香りで、協会で焚かれるフランキンセンスです。一言で言うなら「浄化」。
このセットの中で、抜群に良かった香り。樹脂を焚いた時の香りを研ぎ澄ましていくとこの香りです。少しだけレモンっぽい香りもして、すっきりしたフランキンセンス。オフ会で香った方々の中でも一番人気だったこのオイル。その人気さがわかります。ひょっとしたら、フランキンセンスにレモンを加えているのかも。

(24/08/2007)


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