冬にぴったりな甘い香りのシリーズで、ミドルに香り米が入っているのがポイント。また、ベースノートのVeltol(ベルトール)とは、通常食品のフレーバーを際立たせるために入れられる添加物で、Pfizer社製の製品名です。そのものの香りはmaltolと言う甘い香りの成分のようです。グルマンな香りはフレーバーと紙一重であることはわかりますが、こうして食品に入っているものと同じ成分が香水に使われているのだと知ると、不思議な印象です。でも、ある意味本格的にグルマン系を作ろうとしているわけですよ。

でも、香りの印象はとても美味しい、というわけではなくてどことなくガーデニアの雰囲気を持っています。ココナッツがちゃんと出ていること、甘さがあること、フローラルが出ていることがそう感じさせるのだと思います。トップが一番ガーデニアな雰囲気の欠片がありました。しばらくするとフローラルが薄れて優しい甘さのバニラになりますね。ココナッツっぽさもフローラルと共に落ち着く感じです。後を引くような甘さでない点がシュガーなのかもしれません。手持ちのフローラルと重ねても良い感じなのかも、というカジュアルな香りです。

(31/10/2007)