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Nemo / ネモ


<香 調> オリエンタルウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
カルダモン、ナツメグ、ラベンダー、ベテルペッパー
ミドル
ラブダナム、キャラウェイ、ゼラニウム、カーネーション、ジャスミン
ラスト
レザー、バニラ、シダーウッド、パチョリ



2000年発売で調香はFirmenich社のJean-Pierre Bethouart。NOAとのペアフレグランスで、ちょうど握った時に人差し指がプッシュ口になるという人間工学的なテトラポットのようなY字型ボトルが印象的です。とても男性的な香りで、香りの変化がはっきりしていて楽しめるフレグランスです。ほどよい甘みとスパイス。そしてウッディ。秋口から使いたくなるようなオリエンタルウッディです。

(26/05/2006)

 

 

Noaの大ヒットを意識して作られた、ミレニアムフレグランス。だからか、広告は新たな時代を生きる、新たなヒーロー像のようなデザインとなったのでしょう。Noaは今でも廃番になることなく発売されているのに対し、ファンが多かったにもかかわらず廃番となったメンズの香りでした。Nemoにはラテン語でNo One、Nobodyの意味や、名前を付けるという意味合いがあるそう。

スパイスとハーブがアンバーウッディノートに包まれて香る、とても印象的な香りなのですが、アンバーウッディノートが強すぎることもなく、スパイス類が突出して香るわけでもなく、ギリギリなフゼア感の中でとてもクールにまとまっています。付けた瞬間にそれとわかる特徴的な香りではあるのですが、ミドル以降は比較的ありがちな着地点となってしまうところが、この頃の香水らしいというか、ファッションフレグランスらしさに感じられるのですが、改めて香ると時代を映した香りだったのだなぁ、と感じられました。それは、今発売されても新しさがないから。それはユニセックス全盛の中で、きちんとメンズらしさを保っているからなのか、ベースにある香りが時代を感じさせるからなのか、1つ過ぎ去った過去のテイストなのです。

ラブダナムが強く香るわけではなく、オリエンタルアンバーウッディな軽いベースにウッディノートとアニスの甘さ、ラベンダーとゼラニウムのフゼア感が重なり、薄れていきます。トップにクミンを、ベースにレザーでも配したら、少し今風になるかな、と言ったところ。

(13/10/2021)

 

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