■Cedro

シリアとレバノンのシダーオイルを使ったウッディ系の香り。

トップ:バジル、ベルガモット、レモンイエローグレープフルーツ
ミドル:シナモン、ジュニパー
ベース:サンダルウッド、ホワイトムスク、シダーウッド

肌に乗せた瞬間はシトラスとバジルがすっきりと香るのですが、しばらくするとウッディが前面に出てきます。ほんのりとした甘さを持った優しいウッディで、シダーウッドのみの乾いた印象ではありません。サンダルウッドも強く出ているのだと思いますが、全体としてシトラスウッディですね。シダーウッドそのものの香りを期待すると少し違うのですが、とても優しいウッディ系です。(25/05/2007)

■Jazmin (2006年)

スペイン語ではZ→Sの発音なのでジャスミンです。ジャスミンとはペルシア語で「白い花」を意味し、スペイン人がヨーロッパに持ち込んだのだそうです。

トップ:ベルガモット、ガルバナム
ミドル:ジャスミン、イランイラン、ホワイトローズ、ガーデニア、チュベローズ
ベース:サンダルウッド、ホワイトモス、アンバーグリス

トップのベルガモットとガルバナムはあまり強くなくて、最初の印象はガーデニア寄りのジャスミンでした。なんだろう、濃厚さというか、少しクリーミーさをもったジャスミンなんですよ。ジャスミン、ガーデニア、チュベローズとローズ。ホントにジャスミンを核にこれらをミックスしたような香りで、時間とともにすっきりとした香りになっていきます。Agua de Rosasの方はバラっぽさをあまり感じなかったのですが、これはしっかりとジャスミンが香ります。(25/05/2007)

■Higo (2007年)

2007年の新作でタイトルはフィグです。

トップ:シクラメン、ラズベリー、ジャスミン、ココナッツ、マンダリン
ミドル:シダー、フィグリーフ、ラベンダー、ミント、グレープフルーツ
ベース:アンバー、アイリス、ムスク、サンダルウッド

香料だけを見るととてもフィグがメインとは思えないくらいにいろいろ入っているのですが、つけた瞬間からフィグがしっかりと香ります。葉の青さと果実の甘さのバランスがちょうど良くて、青さを持ちつつ甘さを楽しめます。この甘さも強くはなくて、心地よく感じます。トップで強くフィグがスパークするのですが、時間とともに青さが強くなり、香りは少しいろいろなものが見えてきます。全体を通して核になっているのはフィグですから、最初から最後までしっかりと存在しています。ミドル以降はウッディとグレープフルーツなども香りが見えてきますので、少しニュアンスは変わります。(25/05/2007)