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Fleurs De Rocaille / フルール・ドゥ・ロカイユ

<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml、60ml、27ml、120ml
<濃 度> EDT、P、EDC

トップ
ガーデニア、ヴァイオレット、アルデヒド
ミドル
ジャスミン、ローズ、スズラン、チュベローズ、 イランイラン、ライラック、ミモザ、アイリス
ラスト
サンダルウッド、シダーウッド、アンバー



1934年発売。岩の間に咲く花をイメージした「石の花」という名前で有名ですが、「岩の間に咲く花」で間違いはないのですが、雰囲気としては「ロックガーデンの花」の方が綺麗な訳かも・・・。カールラガーフェルドが大絶賛をしている香りでもあります。1930年代は輸出に力を入れており、この香りも瞬く間にアメリカでヒットをして定着したそうです。

カネボウが取り扱っていた頃に使用されていた方も多い香りですよね。取り扱いをやめてしまってからは入手が難しくなってしまいました。しかも、香りがリニューアルされてしまったんですよ。こちらはリニューアル前の懐かしの香りです。少しパウダリーでモダンクラシカルな香りでキャロンらしい香りだと思います。画像のものは1993年のリニューアル版ではなくクラシック版です。リニューアル後は全く別の香りとなってしまいました。

(15/09/2007)

Nuit de Noelと同じく2年の月日を経てパルファムを購入いたしました。これはEDPとは別物だと思ってしまうくらいにアルデヒドが綺麗です。シャネルのNo.5もEDTやEDPと比べてパルファムが別格な香り方をしますが、このフルールドロカイユもパルファムのアルデヒドの美しさったら堪らないですよ。その他のフローラルを鮮やかにしていくアルデヒドで、パッと散るように弾け飛ぶEDTやEDPに比べてゆるやかで柔らかな広がり方です。大人の楽しみ・・・ということばがしっくりはまりそうな逸品。

(30/05/2009)

画像を集合写真に入れ替えました。パルファムが27mlと120mlという2サイズあるのですが、120mlはカネボウの取り扱い時代のパルファムで色も濃くなっています。香りはあまり大きく違わないのですが、ボトルキャップの花柄(ブーケ柄)が現行品とは違います。また、EDTも現行品とカネボウの取り扱い時代のものは2タイプあります。おそらく鐘紡株式会社という社名で輸入をしていた頃ですので7〜80年代だと思われるのですが、内キャップがしっかりとはまっていたことで劣化のない状態となっています。現行品のEDT(リニューアル前のもの)と比較をすると現行品の方がアイリスが強いのに対し、昔のものはイランイランとスズランが強く出ています。トップノートもフレッシュで綺麗なのは昔の製品でした。(とっても意外です)ただ、ラストノートはどちらもほぼ同じ香りに落ち着きます。敢えて表現をするならば薬(除草剤とか)っぽい雰囲気があるのが昔のもので、今のものは化粧品っぽい感じがします。アイリスが強いこともありますが、どちらも美しい香りですよ。

(06/05/2010)

 

 

長らく、何故この香りが「石(岩)の花」と名づけられたのか気になっていました。どう香っても石や岩のようなゴツゴツした硬い雰囲気ではないし、ロックガーデンのようなグリーンの強いワイルドなイメージでもないのです。柔らかくて優しくて、でもキリッとした雰囲気と華やかさを含んだ香りなのです。でも、気づいてハッとしました。Rocaille(ロカイユ)というのはロココの語源になった言葉で、ロココ調と同じ意味でロカイユ式という意味があるんですね。だったら、


ルイ15世様式(ロカイユ式)の花束


くらいの訳の方が香りのイメージに繋がるのではないでしょうか? 上部の広告にあるような、白いレースの美しさこそが香りのイメージなのですから。また、調香体験セミナーに向けて、クラシックバージョンのこちらの香りの模倣レシピを組みました。意外にもあんな香りやこんな香りが軸になっていたのか・・・とびっくりするレシピでしたが、特別な香料を使用せず作ることが出来る素晴らしい組み合わせだと思います。調香をされている方にはお手本になるような1本だと思いますよ。

(20/06/2012)

 

 

上記のレヴューから5年を経て、パルファムたちはこんなに集まってきました。ボトルキャップに描かれている花束が現行品とヴィンテージは違い、現行品の方が豪華な花束となっています。ボックスに描かれたものと、その奥の一番大きなボトルのキャップのものとは違いますよね。

(05/12/2017)

 

 

コレクターの誰もが垂涎のボトルと言えば、このレースのバージョンなのではないでしょうか。発売初期のポスターに映っていたのはこのレースバージョンだったからです。実際に手にしてみて分かったのは、このレースが手編みのものではなく、機械編みでもなく、圧縮された布がクラフトパンチのように押し出されてデザインされているようなものだということでした。編まれた感じがしないのです。本物のレースであればアンティークになりますから、とんでもない価格になっていたことと思いますが、大河の水源を旅し、最初の一滴に感動するような商品でした。

今だ未開封のため、香りの確認はしていませんが、これはこのまま保存したいと思います。

(21/11/2019)

 

 

 

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