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Nuit de Noel / ニュイ・ドゥ・ノエル


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース

<容 量> 50ml、30ml、60ml

<濃 度> EDT、P、EDC

トップ
ジャスミン、イランイラン、ローズドメイ
ミドル
ヴァイオレットリーフ、ムス・ドゥ・サクス、スズラン、アイリス、チュベローズ
ラスト
サンダルウッド、ベチバー、ムス・ドゥ・サクス



1922年発売です。シャネルのNo5が発売された翌年に当たります。キャロンの創始者であり、Nuit de Noelの調香師であるエルネスト・ダルトロフは富と教養のあるブルジョワ出身で、幼少時代を両親に連れられて、中近東、イタリア、南米などのエキゾチックな土地によく旅行していたそうです。その土地で感じた匂いや色彩の記憶を、香水で表現していたのだと言われています。ダルトルフと結婚はしなかったものの、後継者にもなった最愛の女性ヴァンプイユがクリスマスのお祭り気分や暖かい毛皮、乳香の香りを好んでおり、クリスマスイヴは特別な日だと言っていたことがテーマの根源のようです。

ベースノートにあるMousse de Saxe(ムス・ドゥ・サクス)とは、1912年頃にエドガー・ドゥ・レイル夫人によって創られたベース香料で、当時の調香師が恐れをなす強く、野獣的なアニマルノートだそうです。その野獣さをガルバナムで丸めたり、バニリンを入れたりして使いやすくしたベースだったのだとか。Nuit de Noelは、Mousse de Saxeとムスキーローズの2つが核となっています。そこにサンダルウッドですね。シトラスノート、クマリン、ムスク、他のウッディノートは全く使われていないんです。

また、パルファムボトルは最愛のヴァンプイユが手がけているのですが、彼女はキャロンの美術部門の責任者でもあったのです。ボトルに回した金の帯は、当時の若者たちが額に巻いていたバンドにヒントを得たもので、漆黒のボトルはバカラ製、オリジナルのパッケージは鮫皮。

こんなスバラシイ背景があったので、是非、パルファムで試したかったんです。パルファムは小分けで頂き、フルボトルとしてはトワレを購入しました。いつかはパルファムを購入したいと思います。

さて、香りはと言うと琥珀色の液体からは、確かにフロリエンタルな香りが漂います。複雑に絡み合うその香りは、とても暖かだけど、グリーン調もフローラルブーケの香りもしていて、更にアニマリックな香りもしています。少し経つとグリーン調が出てきて、クラシックでありながらも、わりと使いやすい香りへと変化していきます。ローズっぽさは思ったよりも少なく、ジャスミンは香るのですが、甘さはそれほどありません。よくバニラやオークモスの表記を見かけますが、そんなに感じないないのです。オークモスというかシプレーっぽさは、パルファムではあまり感じなかったのですが、トワレだと出ています。毛皮の温かみを感じるほどの甘みはなくて、レザーっぽさも強くはないのです。

(25/05/2007)

いつかは・・・と思っていたパルファムを購入しましたので画像を追加しました。ガラスというよりも陶器に見えるボトルはとても素敵で、香りも長く使っていたパルファムの香りそのままでした。落ち着いた華やかさをもったフロリエンタルにうっとりです。

(30/05/2009)

EDCバージョンを追記です。EDTと比較するとやはりトップがフレッシュになっているのですが、基本となっているMousse de Saxeはそのまま強く出てきますので、全体的な印象は大きく変わりません。手元のEDCは少し劣化臭が入ってしまっているのですが、まだまだ楽しめる感じです。おそらくカネボウ取り扱い時代の中でも初期ではなく中期のものではないかと思われます。(1990年代なのかな)
パルファムが1番アニマリックさが出ていてフローラルノートも強いように思います。コロンもアニマリックさがあるので古いものは強く出ているのかもしれませんが。

(07/05/2010)

少し追記しておきます。Nuit de Noelの模倣を行ってみてわかったこと。EdCはトップのジャスミンとオレンジブロッサムっぽい(シトラスフローラル)が強くなっています。濃度だけではなくて調香そのものが違うんですね。もちろんそれ以降は同じ香りになっていくのですが・・・。EdTの核はアイリスとMousse de Saxeとジャスミンです。上記の最初のレヴューは「パフュームレジェンド〜世界名香物語」からの引用なのですが、「シトラスノート、クマリン、ムスク、他のウッディノートは全く使われていない。 」 とあります。でも実際に模倣するためには必要なので、そういう部分は全て調合香料であったMousse de Saxeの中に組み込まれていたのではないかと想像します。EdTにはトップのシトラスノートがありませんが、EdCは強いですし。

ということで、やはり模倣をしてみてよりこの「クリスマスの夜」に対する理解が深まりました。12月の調香体験セミナーをどうぞお楽しみに♪

(15/10/2010)

 

 

クリスマスということで、ヴィンテージバージョンと現行品とを比較してみました。ヴィンテージは未開栓で保存の良い状態のものです。共に香りは大きく違わないのですが、大きな印象でまとめると、現行品の方がムスクが強くシプレ度が低いのに対し、ヴィンテージのものはシプレが濃厚で、深みがあります。現行品の方はクローヴや樹脂の香りが出ているのに対し、ヴィンテージは突出した部分は感じられないまま薄れていきます。後はやはりジャスミンの香料の違いでしょうか。現行品は綺麗なジャスミンなのですが、ヴィンテージはアブソリュートらしい雰囲気が感じられるのです。

ボトルの違いはあまりないのですが、ヴィンテージのキャロンのパルファムは金糸の巻き方が違い、両サイドから止められているのに対し、現行品は片側です。また、ヴィンテージに良くあるように、キャップにシリコンはなく、ボトルの下部にけがきでナンバーが入れられています。まだシールのなかった時代のものなんですよね。

現行品も素晴らしいのですが、ヴィンテージも遜色なく素晴らしいです。

(25/12/2012)

 

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