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Eau De Cartier Concentree / オー・ドゥ・カルティエ・コンセントレ


<香 調> フレッシュグリーン
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
コリアンダーリーフ、ラベンダー
ミドル
ヴァイオレットリーフ、ナツメグ
ラスト
ブルーシダーウッド、ブロンドアンバー、パチョリ、ムスク



 

2002年発売。通常のオーデカルティエはトップノートにゆずが使われているのですが、このコンセントレバージョンの方は使われていないようです。トップのシトラスにゆずを感じません。シトラスっぽさはあるのですが、それよりもフレッシュなグリーンの方が強く出ており、すっきりグリーン系の香りでスタートです。わずかに瓜系のすっきりさもあるので、ヴァイオレットリーフでしょう。ヴァイオレットリーフのパウダリーさはミドル以降に少しずつ出てくる感じで、全体としてすっきりとしたままです。香りは次第にシダーウッドが強く出てくるようになるのですが、もともとこのシダーウッドもすっきり系のウッディですから(おがくずのようなイメージ)、ラストノートもすっきりとしています。アンバー、パチョリが少しだけあるからこそ、すっきりさが際立っているのでしょうか。

グリーンの中にほのかな苦味があります。ムエットではツンとしたグリーンが強く出ますが、肌の上だとベースの柔らかさも同時に少し出てきています。フローラルがない分男性的なのかもしれませんが、華やかさ、フェミニンさを求めない方には女性でもぴったりだと思います。

(24/08/2007)

 

 

発売から20年ですが、20周年を祝うことはなく廃番となっています。調香はJo MaloneやHermesで活躍しているChristine Nagelで、こちらは20年前という若き日の彼女の調香。

基本的には15年前の上記のレヴューからあまり印象は変わっておらず、とにかく明るくフレッシュなグリーンノートがシトラスと共に弾けて始まります。ラベンダーが強めに入るとメンズのフゼアとなりますが、そこをユニセックスに仕立てているのはバランスで、ヴァイオレットリーフの量も強すぎず、たっぷりのフレッシュノートの中に溶かした状態で新鮮さを保ったままウッディムスクへと変化していきます。こうした軽く透明感のある調香は、1つ1つのエッセンスをバランスを考えるというよりも、たっぷりのフレッシュノートの中に溶け込ませた方が強く主張して香ることなく広がっていきます。時間と共に感じるようになるビターテイストも以前と同じで、ベチバー調のウッディムスクにアクセントを添えた形で落ち着きます。重ねても重ねても透明感のある薄い香りたちを幾重にも重ねていくのは今のミニマムなHermesにも通じますし、シンプルなJo Maloneにも通じています。もともと彼女はこうした調香が得意だったのかもしれませんね。

(08/06/2022)

 

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