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Чар-Зілля / チャール・ズィルヤ




Sampleレヴュー

Char Zillya (魅惑の媚薬)と名付けられたウクライナはKyiv(キーウ)のインディパフューマリー。Ksandra Osininaが2019年にスタートさせた完全ハンドメイドなパフューマリーなのですが、画家、グラフィックアート、フォトグラファー、ジュエリーデザイナーと多方面で活躍し、視覚的な芸術の後で、嗅覚の芸術にたどり着き独学で調香を学んだようです。ウクライナに調香スクールはないため、独学で学ぶ他ないのです。最初の香りは2015年に作られましたが、2019年にブランド名を冠してスタート。現在香りは3つのラインで、ウクライナの自然をテーマとしたもの、旅行をテーマとしたもの、タブーをテーマとしたものの3つです。

価格は0.5、2、9、15、30mlと小刻みで、価格は商品ごとに違います。それはもちろん使用されている香料の中に高価なものが含まれているからですが、彼女は自身の製品の中に自作のチンキをいくつも使用しています。そのため、IFRAの規制を遵守していない製品もあるため、肌にのせた際にアレルギー反応が出た場合は、肌への使用を中止してください。

 

 

ウクライナで戦争が始まった時、どうして良いものかわからなかったそう。砲撃を受けながら香水を作ることにどのような意味があるのか。もともと、ニッチなフレグランスのハイエンド市場が豊かになった理由の1つにウクライナが関係しています。中東と同じく、富裕層がとても力を持っているウクライナでは、高級市場が賑やかとなり、百貨店での品揃えはミラノにも劣らないものとなっています。日本より遥かに豊かで、その需要を受けて高価格帯の商品の需要が増えたのです。

 

 

そんな中での戦争で、人々が避難する際にスーツケースの中に香水を入れていたという話をよく聞いたそうです。実際にポーランドの友人が、避難してきたウクライナ人の手伝いをした際、スーツケースに入っていたOpiumのパルファムを見つけたそう。そうなると、祖国をテーマとしたウクライナ人であることに誇りを持てる、これぞウクライナだという香りを作ることが大切な意味を持つと気づき、戦火の中でもワークショップを開催し、キャンドルを作り、地下に身を寄せている人々の心に灯りをともしています。

最新作は侵略戦争の中でリリースされたPeninsula of Loveで、クリミア半島をテーマとしたものとなりました。(19/12/2022)

 

レヴュー済みのものはタイトルにリンクあり
Ukraine
Peninsula of Love (2022年)
Amber Necklace (2019年)
Molfar Forest (2019年)
Spring over the Dnipro (2019年)
Tales of Grandfather Taras (2018年)
Hurrem Sultan (2018年)
Partisan Love (2017年)
Moon shadow (2015年)
Wanderings
Island of the Dead Towns (2020年)
Black Flower (2017年)
Keiko's Tears (2015年)

Taboo
Fetters (2019年)
Sight (2019年)
Spider (2019年)


Special Thanks (Sample提供) ■Чар-Зілля (from Ukraine)
Official >>> ウクライナ語
profice〜香水のポータルサイト〜