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Diorama / ディオラマ


<香 調> スパイシーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 120ml
<濃 度> EDC

トップ
ベルガモット、アルデヒド、スパイス
ミドル
ジャスミン、ローズ、ガーデニア、ピーチ、プラム、スズラン
ラスト
パチョリ、オークモス、ベチバー、ヴァイオレット、ラブダナム、カストリウム、シベット



1949年発売。Edmond Roudnitskaによる香りで、スパイスにはクローヴ、ペッパー、シナモン、ナツメグ、クミン等があるようです。今でこそジオラマと言えば模型展示のような意味合いが強くなっていますが、19世紀に流行したもともとの意味は透視画だったそうです。そこから絵画と模型を組み合わせて照明で立体的に見せるという展示方式が生まれて今に至るんですね。ディオールは香りで立体的に正装させようとしたのでしょうか。香りを立体的にドレスに仕立てる、みたいな。

 

 

 

この香りをフルーティーフローラルとかフルーティーシプレだと記載しているサイトもありますが、とんでもない!!こんなにトップからスパイスが主張しているのに。香水の中でも珍しいくらいクミンがトップのアクセントになっていて、スパイシーさが溢れた後にホワイトフローラルが広がります。そこにあるのはジャスミン、ガーデニア、チュベローズ風のブーケですね。(ジャスミンやガーデニアにピーチが加わるとチュベローズ風になります)試しているものがコロンですのでベースノートの主張が少ないのですが、ムエットだと延々クミンが残っています。肌の上ではスパイスの上にグリーンノートがあり、その下にホワイトフローラルブーケが重なっているように感じます。とても独創的なひとくせある香りなのですが、ベースノートが軽やかなために最後まですっきりとしています。最後はコロンだと軽いシプレ調で終わるのですが、これがパルファムだったらアニマリックなパワーが出ているのではないでしょうか?

2010年、今年になってLes Creations de Monsieur Dior(DiorellaやDioressenceはこのシリーズで復刻されました)の中で復刻されました。香りは残念ながら昔のままではなくてリフォーミュラになったようです。

(14/10/2010)

 

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