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Fahrenheit / ファーレンハイト


<香 調> グリーンフローラルウッディレザー
<仕 様> メンズ
<容 量> 30ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、レモン、ヴァイオレットリーフ、メース、ローマンカモミール
ミドル
ジャスミン、スズラン、シダーウッド、サンダルウッド
ラスト
アンバー、パチュリ、レザー、トンカ、ムスク



1988年発売。定番のメンズフレグランスの代表格。一つは持っていて損しない類を見ない香り。クールでセクシーです。似合う年齢までは使わないでとっておいて欲しいとも思う香り。男くささはそこまでありませんが、甘みは少なく、すっきりしたドライな香りです。

ヴァイオレットリーフをメインとした香りで、キュウリっぽいグリーンノートがトップで香っています。通年で使用が出来、そこそこの香りの持続もあり、カジュアルにもフォーマルにもぴったりと合わせられる使い勝手の良いフレグランスだと思います。初心者の方でもそこそこ使いこなし安い香りで、クセはあるのですが使いやすいクセであるのがヒットのポイントだと思います。独自性を出したい人にはおススメなのですが、いかんせんヒット商品であるために使っている香りを容易に当てられてしまうという一面も。

(30/10/2006)

2011年7月、模倣レシピをセミナーにて公開します。基本となっているのはヴァイオレットリーフを含めたグリーンノートですが、そこにフルーティーさを加えた後でレザーを重ねていきます。ヴァイオレットリーフとレザーウッディノートが軸という香り。

(25/05/2011)

Fahrenheit Absolute (2009年)

ファーレンハイトの21周年という中途半端な記念作です。オリジナルのダークバージョンだそうで、ヴァイオレット、ミルラ、ウードを強くして力強い香りになっているのだとか。

トップ:ヴァイオレット、ミルラ、アロマティックノート
ミドル:フランキンセンス、レザー
ベース:ウード、オリエンタルノート

元祖のファーレンハイトの良さが全く感じられず、もともと持っていたメンズの中のフェミニンさがダークなウッディに変わっています。ミルラも特徴的ではなく、フランキンセンスも分からず、レザーも中途半端なのですが、ウードの名残とアイリスがオーク系のウッディノートと重なってどっしりとした骨太なメンズ香を形作っています。軽いフゼア調だった元祖に比べるとこちらはオリエンタルウッディで、そのその別物だと思えばディオールらしい香りなのかな、と思います。広告ビジュアルのイメージには近い雰囲気を感じますね。(06/09/2010)



 

■Fahrenheit Parfum (2014年)

Francois Demachyがファーレンハイトのパルファムが発売となりました。近年はこしたメンズの高濃度化が進んでおり、GuerlainやHermesを筆頭にパルファムに近いEdPが増えています。

トップ:シチリアンマンダリン、ピンクペッパー、レモン、ラベンダー
ミドル:ヴァイオレットリーフ、レザーアコード
ベース:アンバー、ベンゾイン、ガイヤックウッド、シダーウッド、パチョリ、バニラ、ベチバー

オリジナルのFahrenheitも彼の手によって再構成されてしまっているため、厳密な現行品との比較は出来ないのですが、これは全く別物です。肌に乗せた瞬間にとても深みがあってリッチなメンズ香に感じたのですが、あっという間にスイートウッディに変化して落ち着いてしまいました。オリジナルのFahrenheitはとにかくヴァイオレットリーフのキュウリっぽいグリーンノートが特徴的で、その香りがスパークした後でゆっくりとレザーに切り替わっていく様子が多くのファンを虜にしてきたわけですが、こちらはオリジナルと比べると大きな特徴がなく、平坦な印象を受けます。バニラがオリジナルより強いのも特徴でしょうね。香りはとても穏やかなラストノートとなって薄れていくのですが、もう少しオリジナル感を感じられた方が、Fahrenheitファンにとっては嬉しかったのではないでしょうか。トップとミドルの比率を極端に減らし、ベースにあったアンバーウッディノートをガツンと増やすことで、パルファム濃度にしてもスプレーして平気な重くない香りにしたのだと思います。(06/08/2014)

 

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