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Miss Dior / ミスディオール


<香 調> シプレフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml、7.5ml、15ml
<濃 度> EsdP、P

トップ
ガーデニア、ガルバナム、クラリセージ、アルデヒド
ミドル
ジャスミン、ローズ、ネロリ、ナルシス、アイリス、カーネーション、スズラン
ラスト
パチョリ、ラブダナム、オークモス、アンバーグリス、サンダルウッド、レザー、ベチバー



 

1947年発売。もともとディオール自身はファッションよりも香水の方が好きだったそうで、香水にまつわる思いはそうとうあったようです。彼の最初の香りは1946年に Paul Vacherと共に構想を練るところからスタートし、翌年に製品化となったのです。調香はJean CarlesとPaul Vacherのダブルネームで、ディオールが当時愛用していた香りがCotyのChypreだったことからシプレ調の香りになったそうです。(Jean Carlesが自身で作り上げていた香りをPaul Vacherが再構築したと言われています)

この香水は今でこそクロエブームでリボンが流行しましたが、元祖と言えるくらいの商品です。上記の画像のものではなくて、発売当初からあるパルファムは千鳥格子のもので、リボンがついているのです。1992年リパッケージした際も香りは大きく変わらなかったそうです。このタイプはリニューアル前なのか後なのか定かではないのですが、ボトルは現行品のタイプではなく上記のものになっていたようで、92年のリニューアルで発売当初の千鳥格子ボトルに戻ったようです。そして今もそのままだというわけですね。ディオールの場合パルファムはExtrait de Parfumなのですが、上記のボトルはEsprit de ParfumでEdPとParfumの中間に当たります。この表記はディオール特有なのですが、こちらの濃度は健在では発売されていません。

香りは往年の(近年のではない)Mitsoukoの流れを汲んだシプレで、ガルバナムの青さもガーデニアのStyrallyl Acetateもパチョリに隠れてあまり感じられません。基本的にどっしりとパチョリの効いたシプレなのですが、中に1番感じるのはジャスミンです。ジャスミンにグリーンノートとパチョリを合わせた、というのが軸で、そこにオークモスやフローラルを足していったという感じのまとまり方ですね。GuerlainのMitsoukoの方がパウダリーで柔らかなイメージなのに対し、こちらはキリリと引き締まるような少しドライ感のあるシプレになっています。ミドルのフローラルもベースのウッディノートもそれぞれが全て一塊にまとまっていて、一つ一つをバラバラに感じされるほど強くはありません。全体で、Miss Diorなのです。

Mitsoukoほど大ヒットというような売れ方はしていない香りですが、子育てがひと段落した頃、熟年層になってからの方が自然と楽しめるようになる、そんな雰囲気の香りです。

(09/12/2010)

 

 

パルファムのレヴューを追記です。上記にも記しました通りにEsprit de ParfumはExtrait de ParfumとEdPの中間だと言われています。では、Esprit de ParfumとExtrait de Parfumはどれほど違うのでしょうか?

2つを同時に肌に乗せてみると、実に同じで、比較しようと頑張らないと差がわかりません。ただ、わずかながらの違いはあります。Extrait de Parfumの方が広がりが穏やかで、トップノートが少なめな印象を受けるのです。基本的に香りは同じですが、Extrait de Parfumは最初からミドルノートが出ている・・・という感じなのに対し、Esprit de Parfumは時間と友に代わる・・・という広がりのある香りになっています。ゆっくりと肌に浸透していくのがEsprit de Parfumで、付けたそこから動かないのがExtrait de Parfum。でも、基本的に香りは同じですし、傍から見れば差は感じられないと思います。

(16/06/2011)

 

 

Miss Diorにコロンがあったとは。香りはそのままのイメージで濃度だけをコロンにした、というテイストで、クラシカルなシプレ感がそのまま保たれています。シトラスを追加してさっぱりさせたのではない点が今の時代とは違いますよね。ディオールと言えばこの模様。EdTもこのボトルの大きなサイズで展開していたようですよ。時代と共にボトルもデザインも変わり、今やクラシック、オリジナルと名前を変えて以前のシェリーにその座を追いやられてしまいましたが、存在感は抜群です。

上記の画像にアンフォラ型のパルファムも追加しましたが、1949年創設ということもあり、ヴィンテージのアンフォラボトルも結構出回っています。最初から量産品だった、とてもヒットした、という証ですよね。コレクターならば1本くらい持っていたいボトルだと思います。

(15/01/2018)

 

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