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Elysium / エリジウム


<香 調> フローラルフレッシュムスク
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
ジャスミン、ハニーデュー、イランイラン、デューベリー、リンデンブロッサム
ミドル
スズラン、フリージア、ローズ、オスマンサス
ラスト
サンダルウッド、ムスク、パパイヤ、シダーウッド



1993年発売です。すでに廃番になっており、デッドストックしかないのですが、オークション等ではたまに見かけますので、まだなんとか入手が出来る香りだと思います。

オンラインサイトではあちこちに香調はフローラルフルーティーとありますが、これ、フルーティーというよりフレッシュです。エリジウムは「最も純粋な自然な香りの賞賛」をイメージして作られた香水で、ギリシャ神話の「至福の楽園」の事だそうです。

 



香りとしてはとても清楚で主張の少ない控えめな石鹸系。トヴァやグロウとも違い、モンタナブルーとも違います。トップにシトラスがない分Banana Republicのクラシックのようなシトラスの石鹸系とも違います。ローズも強くないのでバラの石鹸系でもない。クロエのイノセンスのスズランを抜いて香りを複雑化したというのが全体像で、デューベリーもパパイヤわからないくらいの微量、フリージアやオスマンサスもそれとはわからないほど。結局、はっきりわかるのはジャスミンに微量のスズラン、リンデンブロッサムそしてサンダルウッドくらいですね。このイメージとしてはコットンのシャツを着る清潔さと颯爽とした感じ。クセが少ない分使いやすい香りで、清潔感がしっかりあるのでこれ以外は使いたくないというくらいに固定ファンが多い香りでもあります。

(30/10/2006)

Nathalie Feisthauerさんの調香で、彼女に「そんな昔のものまで持っているの?」と驚かれた香り。15年を経て香ると、フルーティーノートがきちんと主張していることが感じられました。このトップノートはフルーティーです。それでもトロピカルというほどではなく、フローラルノートへのアクセントとなって広がっていくもので、パイナップルやデューベリーというよりも少しラクトニックなペア、アップル系のニュアンスに感じられます。香りはそこから少しグリーンノートを伴ったジャスミンとスズランを軸としたフローラルへと変化していくのですが、ムスクだけでなくラクトニックな部分があることで香りが柔らかく押し広げられ、ボリューム感のあるフローラルムスクとなって広がります。

フルーティーフローラルの部類ではなく、フレッシュフローラルでもなく、今感じられるのはスイートフローラルムスクで、スイートムスクの残り香が清潔感のあるフェミニンさのため、広く支持されたのではないでしょうか。

(21/04/2021)

 

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