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Ecume De The / エキューム・ド・テ


<香 調> シトラスアロマティック
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 150ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、レモンリーフ
ミドル
ロータス、オレンジペコーティー、ハイビスカス
ラスト
マテ、ティーウッド



1997年発売のお茶の香り。マテや紅茶がありますが、最初の印象はとてもフレッシュでした。付けた瞬間に少し潮の感じがしたのは、タイトルがエキューム・ド・テだからなのかもしれません。エキュームとは泡とか海という意味ですから。そこからは、すぐにそのような感覚はなくなります。ロータスがマリン系のさっぱり感を出しているのでしょうが、そこまで強くはなく、マリン系が苦手な方でもこれは平気だと思います。

そして、お茶なのですが、お茶・・・紅茶・・・と言われるとどれに当てはまるのか分かりづらいのですが、グリーンティーに代表されるお茶の香りではありません。トップノートにシトラスがありますから、グリーンティーっぽく感じないわけでもないのですが、その香りが抜けてしまうと、少し渋めのお茶が香ります。ムエットでは、軽やかなメンズっぽい香りが続くのですが、肌だともう少ししっとりとした香りになります。

(24/08/2007)

お茶の泡というタイトルは、ひょっとしたら抹茶を泡立てた時の香りだったのかもしれないと、改めて香ってみたのですが、上記で感じたような潮っぽいニュアンスは感じられず、それどころかかなりシトラスノートが強く入っていることに驚かされました。これだけしっかりとシトラスが広がるということは、トップノートの占める割合が多く、シトラスノートもジューシーで豊かです。

緑茶系の香りではなく、このベースにあるのはブラックティー、つまり紅茶の香りで、少しウーロン茶にも似た渋めな紅茶がシトラスノートに包まれて広がっていきます。紅茶を淹れた瞬間に漂う透明感のある紅茶そのものではなく、もっとアロマティックで香水らしいまとまりですので、お茶系フレグランスの1つという位置づけです。

長らくお茶の天然香料は存在せず、唯一あるのはマテだけだったのですが、緑茶もアブソリュートが得られるようになりました。ただ、肌にはアレルゲン成分があることで使用がなかなか出来ないのですが、紅茶は大丈夫です。この香りはそのブラックティー系のニュアンスが感じられるのです。天然香料のブラックティーは少しレザー調のニュアンスがあるため、配合すればするほど渋くなってしまう。だからこそ、たっぷりのシトラスで盛り立て、フローラルノートで和らげているわけです。

少しラベルに皺がよってしまい、美しい画像が撮れませんでしたが、湿気と乾燥を繰り返す日本の気候はラベルを美しく保つにはむいていないんですよね。

(26/08/2021)

 

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