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Fleurs Des Caraibes / フルール・ド・カライヴ


<香 調> トロピカルフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、フレッシュメロン、ヘリオトロープ
ミドル
ハイビスカス、イランイラン、フリージア
ラスト
サンダルウッド、フランボワイヤントウッド、バニラ、ムスク、アンバー



フルールド・カライブ。そう、カリブ海の花々という意味です。ブランドの中でも「トロピカルガーデン」にカテゴライズされている香りとなります。

 



付けた瞬間ムエットではガーデニアの香りがしました。ガーデニアよりすっきりとしているのでどちらかというと日本の「くちなし」風の香りです。しばらくするとフローラルが薄れてメロンが強くなり、そこからは比較的すっきりとしたフローラルとウッディへと変化していくのですが、トロピカルというほど常夏の島ではありません。それはフルーツではなくフローラルだから。肌に乗せてみるとバニラがトップから香りました。こちらは全て同時に香っている感じで、バニラが入った分濃厚なガーデニアとなりました。

ベースは太陽の降り注ぐビーチをイメージしているそうです。フランボワイヤントウッドというのはホウオウボクという和名で、マダガスカル原産の樹木で別名は鳳凰樹。その名の通りに赤い花が燃えるように咲き誇るみたいで、そこから「燃え盛る」というフランボワイヤントという単語に繋がっていくのです。花の香りだったら素敵なのに・・・。

(24/08/2007)

 

 

この香りレヴューから14年。赤い花が一度に咲くホウオウボクを見る機会にも恵まれましたが、残念ながら芳香性の花木ではありませんでした。でも、テーマにするとユニークですよね。

同じようなテーマで作られたAloha Tiaraと比較してみると、リアルなガーデニア調の香りとしてはAloha Tiaraの方に軍配が上がります。それはやはりティアラフラワーを軸として組み立てられているから。こちらはカリブ海と言う広いテーマのため、ジューシーなハニーデューメロンが効いた少しアクアティックなフローラルブーケになっているのです。当時は感じられなかったメロンが結構強めに香っているりですが、瓜系のすっきりとした香りというよりも、完熟メロン風の甘さとジューシーさがきちんと再現されていて、フレーバーのように美味しいフルーティーさとなっています。だからアクアノート、瓜系の感覚ではなく、ハニーデューメロンなのです。でも、香りはそこからガーデニアでもトロピカルでもなく、フローラルウッディへと変化していくため、全体としてフローラルブーケとなっています。メロンではなく、もう少しトロピカルフルーツ感があっても良かったのかな、とも思えますが、カリブ海は東南アジアではありませんから、これはこれで良いのだと蝶に合わせて撮影をしてみたのでした。

(03/09/2021)

 

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