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Harmonie Creole / アルモニー・クレオール


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 150ml
<濃 度> EDT

トップ
マンダリン、グレープフルーツ
ミドル
オレンジブロッサム、チュベローズ、ゼラニウム
ラスト
バニラ、コプラ



フランス語読みだとHを発音しないので、アルモニーとなりますが、意味としてはハーモニーです。クレオールは西インド諸島の島のことですから、クレオールハーモニーということで、インド諸島周辺で採れる香料のハーモニーということですね。

珍しいのはコプラ。これは、椰子の実の胚乳を乾燥させたものなんだそうです。ココナッツのような香りなのかな。

つけた瞬間から不思議な甘さが広がめのですが、バニラと渋めな樹脂系の香りがします。トップのシトラスはそれほど強く感じないのが不思議なのですが、甘いオリエンタルへと変化して落ち着きます。不思議な調和で、メンズっぽくもなく、レディースっぽくもないのです。温かみのある秋冬の香りですね。

(07/08/2008)

もともとのクレオールという言葉は、異文化がミックスされて出来た新たな文化を意味していて、オランダやポルトガルの貿易の影響で、長崎で特殊な日本語が生まれた、みたいな感覚です。クレオールの影響が大きい国の1つにモーリシャス諸島があるのですが、フランス領だったためにフランス語がつかわれていたところに、スリランカを南下した場所にあるため、ヒンドゥーの影響があり、またアフリカの影響も受けました。それらのミックスがモーリシャス・クレオール語を生んだという経緯があります。

もともとブランドのテーマがトロピカルアイランドへの誘いですから、モーリシャス諸島辺りをイメージして作られたのでしょう。

香りは、ココナッツバニラにオレンジブロッサムが重なる形で始まります。甘くトロピカルなフローラルが濃厚に広がっていく姿は、プルメリアを彷彿とさせるのですが、プルメリアは花色によってはとてもバニラやココナッツが強いフローラルノートを有しています。それを知っていると、まさにそれに感じられるのです。トップのシトラスは改めて香るとトップの一瞬でスパークしていることがわかり、香りがそこからオレンジブロッサムへ引き継がれていることも理解が出来るようになります。でも、シトラスノートもシトラスフローラルも持続をあまりしないため、バニラココナッツのベースへと早々に変化するのです。

バニラだってココナッツだって南国の植物です。旅行が思うままにならない今は、こうしたトロピカルを楽しむのも良いのではないでしょうか。

(31/08/2021)

 

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