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Princess Muscat / プリンセス・マスカット



<香 調> フルーティーフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、グレープフルーツ、ブラックカラント、ラズベリー
ミドル
ジャスミン、ローズ、オーキッド、マンゴスチン
ラスト
ラズベリー、グレープ、サンダルウッド、ムスク



まずマスカットと名のつく香りはなかなかありません。ぶどう系っはとても少ないのです。海外ではグレープだとワインを思い浮かべてしまい、身に付ける香りというイメージが起こらないのかもしれません。もっともっとマスカットとか巨峰系の香りがあっても良さそうな感じがしますよね。 これはしっかりフルーツ系で、ルーティーフローラルというよりもフルーツメインで、時々ふとローズが香ります。付けた場所に顔を近づけるとローズはわからずフルーツが香るのですが、下から立ち上がってくる香りの中にローズを感じるのです。すると、なんだかとてもいい香りで、フルーツばかりが際立っていたトップから、ローズの柔らかな香りがふんわりと香りだすミドルになると、印象がとても変わります。

プリンセスマスカットと名乗るからにはもっとマスカットを強くしてメインにして欲しかったところで、 コントワール・シュド・パシフィックの中では「エキゾチックフルーツ」に分類されている香りとなります。

(24/08/2007)

残念ながらすでに廃番となってしまっている香りですが、マスカットではなく地元のグレープと共に撮影をしました。香りは、2000年発売というとピンと来る方も多そうな、時代を象徴するEscada系のフルーティーフローラルで始まります。あぁ、こういう香りが世の中に溢れていたよ、と懐かしく感じられるのですが、今ではなかなか見られなくなったしまったのではないでしょうか。

香りは確かにマスカットではありません。でも、フルーツの香料の中にはマスカット調のフレッシュフルーティーな香料があり、そうしたシンプルな香料をいくつか重ね、1つ1つのフルーツは突出しないものの、全体として1つのフルーティーフローラルにまとめていたのだと思います。グレープフルーツの苦味とブラックカラントは共通の香料があり仲良しで、ラズベリーの中にはローズがあります。トップの可愛らしいフルーツが一段落すると、香りはフルーツの可愛らしい余韻にフローラルムスクへと変化していきます。時代は変わりましたが、この残り香が現代に引き継がれていて、それはとても柔軟剤やシャンプーを思い起こさせます。いつの時代も可愛らしいムスクベースのフローラルは若者を惹きつけるのでしょう。でも、柔軟剤などではなく、香水を使って欲しいですよね。

(30/08/2021)

 

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