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Sampleレヴュー

■Aqua Motu (1993年)

Eaux de Voyageシリーズの1つでMotuとはタヒチ語で小島のこと。

トップ:イモーテル
ミドル:オーシャンアコード、スズラン、ウォームアコード
ベース:海草

思いっきり典型的な塩っぽいマリンノートで始まるのですが、あっという間にその香りはココナッツに変貌します。ウォームアコードの温かみというのはココナッツ系の香料で組まれているのでしょう。ものの数秒でココナッツに支配され、マリンノートはどこへやら・・・という感じですが、ココナッツの香りもこれまた南国。ラストノートはココナッツも少し薄れてマリンノートが復活しますので、全体的にはマリン系ココナッツと表現して良いと思える香りです。あ、そう言えばトップのイモーテルはかすりとも香りませんでしたよ。イモーテルが香っていたらもう少し個性的な香りだっただろうに・・・。(09/05/2011)


■Coeur de Vahine (2004年)

Vahineとはタヒチ語でタヒチの女性のことだそうです。特に結婚している女性のことのようですから、奥さんの心という意味でしょうか。

トップ:ベルガモット、ブラッドオレンジ、ピーチ、パッションフルーツ
ミドル:ティアラフラワー、ジャスミン、オレンジブロッサム、ローズ
ベース:ムスク、バニラ

香りはとってもフルーティーで可愛らしい香り。少し前のエスカーダ系に通じるピーチ系のトロピカルフルーティーフローラルで始まります。そこから変化していくのはティアラフラワーとピーチの中のココナッツが前に出てくるということ。ガーデニア系ではないのですが、ピーチとオレンジにココナッツを足したようなこってりとした甘さが肌に残ります。EdTですからそのこってりさも驚くほど持続はしないのですが、これはやはり「可愛らしさ」を演出したい若い世代に使って欲しいですね。(09/05/2011)


■Eau de Naphe (2007年)

Mage d'orientとペアで発売された香りのレディースで、久しぶりに発売されたバニラシリーズ以外の品。Napheとはオレンジブロッサムを意味しているようです。何語なのかわからないのですが・・・。

トップ:レモン、ブラジリアンオレンジ、ベルガモット
ミドル:ジャスミン、オレンジブロッサムアブソリュート、イランイラン
ベース:ホワイトムスク、シダーウッド

付けた瞬間からすっきりと広がるシトラスノート。ベルガモットやレモンの香りに包まれたオレンジブロッサムが香ります。酸味も強くて花っぽさも強くて、でもぺティグレンっぽくはない、というオレンジブロッサムを好きな方にはヒットしそうな香りです。良くある入浴剤系でもなくてもう少し深みのある香りになっています。ぺティグレンが強いと入浴剤っぽくなりそうなのですが、そこがないからクリアなのかもしれませんね。コロンのような軽さではなくてきちんと肌に残ってくれるオレンジブロッサムの香り。(11/02/2010)


■Vanille Citrus (2006年)

バニラとシトラスという黄金コンビをそのままタイトルとした香り。

トップ:キャンディーレモンピール、ブラジリアンオレンジ、ブラックカラントシロップ
ミドル:タヒチアンバニラ、ピンクハイビスカス、ローズジャム
ベース:チョコレート、バニラクリーム、シュガーコンデンスミルク

他のバニラシリーズに比べてやはりトップノートがシトラスだからか随分軽い香りになっています。トワレですし、バニラが控えめなのです。控えめすぎてバニラファンにはちょっと物足りないのではないでしょうか。時間と共にさっぱりとしたシトラスピールの香りからオレンジの甘さに変わり、そこから解けるようにバニラが香りだします。チョコレート等はあまり分かりませんので、基本的にタイトルを裏切らないシトラスバニラを楽しめる香り。(11/02/2010)

■Vanille Peach (2005年)

発売からわずか数年で廃番になってしまったピーチの香り。

ピーチジャム、ハイビスカス、バニラクリーム、ブラウンシュガー、ココナッツ、タヒチアンバニラ、ムスク

バニラとピーチという組み合わせではあるのですが、バニラの甘さが蜜のような香りになっています。ピーチとココナッツにバニラが加わった感じで、とろとろに煮詰めたバニラ風味のピーチジャムという感じでグルマン系ファンを楽しませてくれます。どちらかというともう少しジューシーなピーチが全面に出てくれたら良いのですが、飽くまでもこの製品のメインはバニラなのです。(11/02/2010)

 

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