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Vetiver Haiti / ベチバーハイチ


<香 調> フロリエンタルウッディ
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 150ml
<濃 度> EDT

トップ
レモン、ベルガモット
ミドル
ジャスミン、イランイラン、ストック
ラスト
ハイチベチバー、バニラ、ムスク



1977年発売。ベチバーの製品の中には、グリーン調の葉のイメージのものと、精油を使った根の土っぽい香りのものと2つに分かれます。こちらは、しっかりと精油の香りがする方の香りですが、少し甘さを加え、さらにフローラルを入れてユニセックスに使える香りにしています。ストックって珍しいですよね。芳香成分はカーネーションに似ています。

付けた瞬間から精油っぽさは強く出ているのですが、ツンとシトラスが香り、次第にフローラルに包まれたベチバーが広がります。ベチバーだけだとメンズっぽくなりがちなのですが、ストック(クローヴ調のフローラル)のような香りが出ていて、温かみのある落ち着いた香りになっています。ベチバー製品の中では、しっかりとベチバーを感じることが出来て、且つ少し捻った感じの面白い組み合わせだなと感じるベチバーです。

(24/08/2007)

 

ベチバーの精油は、ローズ調のヒヤシンスと合わせる形でGuerlainのChamadeやChanelのNo.19などにも使われてきた香りです。共にフローラルノートを支えるベースとしてベチバーが存在感を放っているのですが、この香りはベチバーの精油を軸に、少しオリエンタル調のフローラルを重ねることでユニセックスとしたものです。フローラルノートがフェミニンすぎるものではなく、ベチバーそのものに焦点を当てているため、どちらかというとメンズ寄りのユニセックスさです。

ベチバーにはローストしたような香ばしさがあるのですが、それは燻製のスモーキーさではなくほうじ茶を彷彿とさせる香ばしさで、その部分にバニラが重なることでとても落ち着いた温かみのあるベチバーへと変化していきます。ベチバーらしさをしっかりと楽しめつつ、メンズっぽいベチバーではないフローラルトーンでまとめられたベチバーは華やかではないものの、そうした香りに疲れてしまった気持ちには、そっと寄り添う香りになると思います。

この香りを久しぶりにためし、ひょっとしたらカサブランカにベチバーを合わせたり、カーネーションにベチバーを合わせたり、またまたトロピカル系に合わせたりしても面白いのではないかと感じました。トロピカル繋がりですね。

 

 

トロピカルと言えば、この香りのベチバーの産地、ハイチではどうしているのかわかりませんが、ベチバーは細い根を深く1.5mも張るイネ科の植物です。大きく成長すると収穫するのも大変なほど地下に根を張るのですが、近年では日本の長芋のように筒の中に入れて栽培をする地域が出出てきました。収穫がとても簡単になりますから。筒は塩ビではなく竹が使用されているのも環境に配慮した現代らしいスタイルです。

(27/08/2021)

 

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