2020年9月より公開、10月9日より正式に販売開始となったLe GalionのNicolasが放つ3つ目のブランド。揮発性の部隊と名付けられたブランドは、12種のナチュラルと12種のケミカルという24種で、それぞれメインとなる香りが決まっています。つまりはそれがテーマに。香料は全てIFFのスペシャリティで調香師もIFFのCaroline Dumur、Julien Rasquinet、Jean Christophe、Nicolas Beaulieuが担当。IFFの最先端香料の広報ブランドのようなある意味実験的な香りで、全ての重ね付けも提唱しています。Le Galionでクラシカルな部分を押さえ、Aetherでケミカルの楽しさを提唱し、Corps Volatilsで更にそれらを重ねることで生まれる楽しさへと変えたのです。

12種のナチュラルは全て2つのキーノートを軸に調香され、ラベルの文字は白。12種のケミカルは単品香料の希釈で、それぞれ重ね付けの香りが挙げられています。シングルノートなので調香師はおらず、文字は黒に。ボトルは台に刺さる形でディスプレーされていますが、それぞれにきちんとキャップが付いています。

逆さにした時に文字が読めるようにデザインされているパウチは遊び心満点。7月の先行予約の際は12種のナチュラルと、12種のケミカルの24種で、それぞれがDiscovery Setになっていたのですが、正式な発売に前に10種×3のDiscovery Setに切り替わりました。そりゃそうだ。みんなナチュラルばかり買うでしょう。そして、ケミカルはサンプルで十分かもしれない。10種のサンプルたちはフローラルシトラス、アンバーアニマリック、ウッディアロマティックの3つに分かれており、価格は35ユーロ。でも、このDiscovery Setを購入後に後日フルボトルを購入すると25ユーロが割引となるそうです。クーポンコードをくれるのでしょう。

ボトルは少し変わったプラ容器に入っており、開封の仕方も少し変わっています。全体として感じられるのは近未来的なもので、ナチュラルだけでなく、ケミカルも合わせることで更に一段と美しくなる、楽しくなるという香水の仕組みをラボで遊んでいるように表現したよう。ナチュラルもケミカルも同じ価格というのが驚きで、15、30、50mlが30、70、70ユーロで、50mlはパウチとなっており、15mlはリフィル出来ませんが、30mlはリフィル可能となっています。(29/11/2010)

Special Thanks (Sample、Bottle提供) ■Corps Volatils (from Paris)