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Chypre / シプレ


<香 調> シプレ
<仕 様> レディース
<容 量> 125、500ml
<濃 度> EDC

トップ
セージ、タイム、ベルガモット
ミドル
ジャスミン、ローズ、スパイス
ラスト
オークモス、ラブダナム、パチョリ、シベット



 

1917年発売でもちろん調香はFrancois Coty。シプレという分類の基礎となった香りです。この香り以前に発売されていたシプレの香りもあったのですが、それを「シプレ香」と呼ぶようになったのはこの香りが発売されてヒットしたからです。現代の流行ではありませんが、この香りの後は次々とシプレが発売されていくことになります。調香にはないのですが、僕はベチバーも感じます。軽やかなオークモスがハーブと共に香っているというのが第一印象なのですが、コロンなので爽やかなんです。でも、シトラスは薄いんですよ。しばらくするとベチバーのようなウッディがオークモスと香りだし、深みのあるウッディへと変化していきます。放置したムエットの中には微かな動物香があったので、このコロンにも微かながら入っていたのかもしれません。ベチバーを僕は東南アジアの藁っぽいと表現していますが、この香りもミドル以降は堆く積まれた藁の山の中というか、少し湿気を持った暗い屋内の絨毯のようにも感じます。最終的には少し薬品香を漂わせながら消えていくのですが、コロンと言えどもそこそこちゃんと持続しているのが昔の製品っぽくて素敵です。未だ衰えない歴史的な香り。

もともとコティが日本で発売していた当時にもこの香りはあったのですが、廃番となって久しいのでもうなかなか入手は難しくなってしまいました。このボトルはヴィンテージと呼べるほど古くはありませんが、それでも30年以上は経過していると思います。1950年以降の品のようで、カウンターでの販売ではなくて舶来品を扱う沖縄の時計店が取り寄せた商品だそうです。やはりかなり古いものなんですね・・・。最高で60年近く前なのだとするとやはりヴィンテージと呼んでも良いのかも。

(02/04/2008)

 

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