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Complice / コンプリス


<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 7.5ml
<濃 度> P

トップ
ベルガモット、オレンジブロッサム、アルデヒド、ピーチ
ミドル
ローズ、ジャスミン、ヒヤシンス、オスマンサス、アイリス
ラスト
オークモス、ウッディノート、ムスク



1973年発売。共犯者という意味のタイトルで、もともとは1934年にFrancois Cotyが亡くなった時、すでに作られていた香りです。当時彼はボトルもボックスも制作しており、ボトルはラリックに注文していました。彼の遺作の1つである香りを39年後に復刻(というか新作扱い)で発売したのがこの香り。この当時の国内ライセンスはファイザー株式会社だったようです。いろいろなサイトで「愛の罪人」と紹介されていますが、それは当時のファイザーが付けた日本語タイトルなのでしょうか?愛の罪人というよりも「共に堕ちていく」感じのある共犯者です。

香りはアイリスの強いフローラルアルデヒドです。ピーチの甘さは全く分からないのですが、シャネルのNo.5に影響された感じのフローラルアルデヒドかな?と思えたトップが過ぎるとすぐにアイリスが出てくるのです。もう少しシプレ調の渋い香りを想像していたのですが、予想以上に落ち着いた品の良い香りです。ライトパウダリーなフローラルアルデヒドで、シャネルのNo.5のジャスミンをアイリスに置き換えた雰囲気、と言えば通じるでしょうか?香りはアイリスから次第にムスクへとスライドし、パウダリーなムスクとなって肌の上に広がっていきます。

パルファムですから香り方が緩やかではあるのですが、ラストノートまでわずか5分ですので、これはフローラルアルデヒドというよりも、少しパウダリーなムスクと捉えた方が良さそうです。さすがコティ。持続するのはムスクだけです。70年代はすでにほぼ合成香料だったんですね。

(28/06/2010)

 

 

発売当初、この香りは「パートナー」と訳されていたのですね。日本粧業速報73年9月の記事より。(09/11/2018)

 

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