近代香水の基礎を築いたのは、合成香料を先駆けて使用したウビガン(フジェールロワイヤル)、ジッキーを傑作と謳われたゲラン、そして合成香料と天然の新素材でチャンスをつかみ、市場を支配したコティ、この3社です。

コティはフランソワ・スポツルノというなんとも言いにくく、覚えにくい名前であったことから、母親の性の「Coti」をもじってCotyと名乗ったそうです。確かに、スポツルノはどんなもんかと・・・。

コルシカ生まれでナポレオンの生家の近くで孤児として生まれ育ったようです。しかしなんとこの孤児は、ナポレオンの一番上の姉「イザベル・ボナパルト」の子孫なのだそうです。

毎年2、3の新作を発表していたようで、誰も全ての香水を把握しきれてないのだそうです。それくらいに多く発表していたんですね・・・。凄すぎる。で、合成香料や新素材をいち早く香料として取り入れて発表していたのもコティのようです。新しいものを取り入れるのが上手かったんだろうなぁ。今でも合成香料ばかりなのでしょうけど、その分価格は抑えられてますし。コティは、製造元として様々なブランドの香水を発表する反面、自社ブランドもしっかりと守っています。Cotyのオフィシャルサイトは自社で発売しているブランドと、Cotyがプロデュースして発売している製造販売元としての製品を記載しています。 公式サイトではこちらも有効です。 (08/12/2006)

ファイザー株式会社のシールならば63〜70年代、サンスター株式会社のシールならば1982〜1990年、株式会社ツムラのシールならば〜98年だそうです。ツムラが取り扱いを止めてしまったことで、国内正規代理店はなくなりました。70年代以前(戦後)は大洋堂時計店という沖縄の業者が輸入をしていたようです。現在はブルーベルがCoty US Prestigeの香水の代理店となっていますが、飽くまでもCoty US Prestigeのみで、コティ自身の製品は国内に正規流通していません。Coty US Prestigeとしてのブランドは、Calvin Klein、Marc Jacobs、Vera Wang、Kenneth Cole、Jennifer Lopez、Gwen Stefani、Sarah Jessica Parker等で、Coty US Beautyとしてのブランドはadidas、Celine Dion、David and Victoria Beckham、GUESS、Halle Berry、Jovan、Kate Moss、La Cross、N.Y.C. New York Color、Playboy、Rimmel、Sally Hansen、Shania Twain、Stetson、Faith hill、Tim McGraw 等となっています。(28/06/2010)

Francois Cotyに関する情報はPerfumersの方にも詳しく記載しております。(09/05/2011)