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Muguet des Bois / ミュゲ・デ・ボワ


<香 調> フローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 60ml
<濃 度> PdT

トップ
不明
ミドル
ラスト



1942年発売。調香が明確ではないのですが、Francois Cotyによる調香ではありません。(彼の死後のもので生前の彼の作った香りは普通のMuguetというタイトル)。今香ると典型的なスズラン香なのですが、当時は画期的だったんだろうなぁ。とてもキレイなグリーンフローラルで、個人的にはディオリッシモよりもキレイな香りだと思います。ただ、やはりキレイな時間が短くて、あっという間に薄れていきます。他のものと同じく要素をかぎ分ける間もなく消えていく儚さはコロンならでは、ですよ。もともと強すぎる芳香の花ではないので、これくらい微かな香りの方が花らしいのかもしれませんが、もう少しきちんと持続してくれると楽しいかも。オリジナルのトワレではローズっぽさやベースのサンダルウッド等が顔を出すようですが、このコロンではそこまでわからないのが残念です。僕はスズランの香りだといろいろ作りこんだものよりも、こういうシングルフローラルの方が好きだなぁ。

(2006年)

フルボトルのレヴューは当初のものと違い80年代に流通していたボトルです。スプレーではなくフラコンなのですが、フラコンというよりもパシャパシャ使うコロンのようなつくりになっています。香りは残念ながら劣化してしまっているのですが、それでも当時の香りの様子をうかがい知ることが出来ます。上記にも記しているように、オリジナルに近いのかこちらはサンダルウッドが出ていることが特徴でしょうね。美しく涼しげなスズランというだけではなくて少しウッディノートが土台にあることがわかるスズランになっています。だからタイトルも森のスズランになっているのでしょうけど。

劣化してしまっている部分を差し引いてもトップのフルーティーさは強く、レモンをはじめとしたシトラスがギュッと入っている感じです。その他はゼラニウム(Geraniol)がかなり強く、スズランだけではなくてローズっぽい青さを強めに入れていたことがわかります。劣化してしまっていることもあって美しい香りとは言いがたいものになってしまっていますが、時代と共により使いやすく、より簡単な香りになってきてしまっていることが残念です。でも、劣化したヴィンテージよりも新品の現行品の方が綺麗ですから!

(07/04/2011)

 

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