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Cashmere Uomo / カシミア・ウォモ


<香 調> テンダーウッディ
<仕 様> メンズ
<容 量> 100ml
<濃 度> EDT

トップ
シチリアンベルガモット、ピンクペッパー、エレミ
ミドル
ジンジャー、シダーウッド、カシミアウッド
ラスト
ガイヤックウッド、ベチバー、チークウッド、パチョリ、アンバー、ホワイトムスク



2006年発売の初香水です。ペアで発売されたのですが、両方共にベースのウッディが効いたまさにカシミアニットをメインとしているブランドならではの香りです。グラデーションのボトルも素敵ですし、パッケージとなっているカシミアの袋も素敵です。

 



香りはトップからウッディそのものです。満開に広がる柔らかでおが屑っほさを持った、削ったばかりの樹木の香りがするのです。フレッシュさとスパイスがアクセントとなり、キリリとしたウッディになるのですが、時間とともに柔らかさを増していきます。ムスクに包まれたベチバーやパチョリが少し感じられるラストノートへと。バニラを使用していない、甘さではないこの温かさはまさに温(ぬく)もりと表現するにぴったりな香りで、カシミアブランドの香りなのだと言われると1も2もなく頷けるものになっています。スパイスは食事に入れる胡椒のようなイメージで、全体の輪郭がぼやけないように輪郭を際立たせています。

(26/06/2007)

 

久しぶりの香りは、あぁ、こんなにウッディだったっけ? と思うほどのウッディノートでスタートしました。上記の印象そのままです。ウッディノートが精油ばかりだと重くなり、精油中のカンファーなどがアロマティックなトーンが広がるため、精油が多すぎるとそれはそれでしっくり感じられないものなのですが、カシミアウッディと称されるカシュメランに合成香料のウッディノートをいくつも重ね、その上でベチバーやパチョリ、シダーウッドの精油を効かせてまとめたという調香です。

スパイスの中でもジンジャーは土の下にできるものであることから、アーシーでウッディなトーンを有しています。そうした理由でジンジャーがアクセントとなったのでしょう。アンバーノートはオリエンタルというほどの主張はなく、ラストノートを穏やかな温もりある形に落とし込む役目。大きな個性は感じられないかもしれませんが、とても上品なウッディノートですので、メンズのフゼアやトニック系、力強いレザーやタバコ系にはない良さがあります。今の時代であれば、ユニセックスで支持されそうな香り。でもやはり、もう少し高濃度の方が時代には合うことでしょう。

(22/01/2024)

 

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