*Log in
 *Log out
 *My account

| Top | Books | Topics | PMF | Q & A | Making | Essential | Perfumers |  PRESS |
  

Geisha Diva / ゲイシャ・ディーヴァ


<香 調> フローラルムスク
<仕 様> ユニセックス
<容 量> 50ml
<濃 度> Extrait de Parfum

トップ
レモン、ユズ、マンダリン、ネロリ
ミドル
トベラ、ジャスミン、イランイラン、チュベローズ
ラスト
フローラルムスク、ジャスミン、アンバー、パチョリ



2021年9月発売。彼は日本庭園に咲いていたトベラを香りに組み込み、日本をテーマとした香りを赤いボトルに込めました。

 

 

 

トベラの学名はPittosporum tobiraです。そう、扉から派生した名前なのです。それは葉や枝から香る悪臭が、悪運を払うとされ、節分にイワシの頭などと共に扉に飾られたという習慣があったから。常緑樹のため、生垣などにも使用されるトベラですが、枝葉が悪臭を放つにのに対し、花はオレンジブロッサムやジャスミン調のフローラルノートを有しています。虫を惹きつけるためか、少し果実の腐敗に近い酸味があり、それがジャスミンのインドールのように、花をワイルドに仕立てています。海桐花という漢字が当てられたのは、海辺で自生していることからのようです。

 

 

香りはラクトニック(クリーミー)なシトラスフローラルで始まります。ユズのそれらしさは強くはないのですが、ビターなピール感はフローラルノートの良きアクセントとなっていて、少しグリーンにも感じられるフローラルノートを引き締めています。フローラルノートはゆっくりとムスクの効いたベースへと移ろうのですが、その全体的なトーンは変わらないまま肌へ馴染み、ビターなピール感はオリエンタルなベースへと引き継がれていきます。

 

 

通常、日本の芸者さんを表現しようとすると、華やかでカラフルな色味を表現したり、白粉たっぷりの白い肌を表現したりすることが多いと思いますが、こちらはゆっくりとした優雅な所作と、女性の肌を表現したような印象を受けました。若い女性の肌の香りが甘く感じられるのは、ロート製薬の研究によりピーチ系のラクトニックな成分が要因であることが分かっていますから、そうした部分がラクトニックなムスクへとつながっているのかもしれません。De Gaborの製品は18禁となっていますが、ラクトニックな成分が減り始めるという30代以上の皆さまこそ、使う価値がありそうです。

(26/10/2021)

 

 

 

 

 

 

<De Gabor Topに戻る>

profice〜香水のポータルサイト〜