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Sampleレヴュー

■Leather Forever Royal Arabian Edition (2022年)

展示会でお披露目され発売となった中東向けのフランカー。エミレーツの王室の結婚式をテーマにした香りで、空港から革張りの新車でお出迎え。ラマダンを象徴するフルーツをトップに配し、到着したホテルのロビーでラム酒を飲み、革張りのソファでくつろぐ。

 

 

トップ:ウォルナッツ、ラム、ウイスキー、フィグ、デーツ、レザー、サフラン
ミドル:レザー、マホガニー、ベチバー、アイリス、ガイヤックウッド、パチョリ
ベース:ウード、アンバーグリス、サンダルウッド、フランキンセンス、レザー、アンバー、ムスク

オリジナルがレザー調だったのに対し、こちらはそこにアンバーウッディノート、つまりはウードを強化したようなバージョンとなりました。アンバーウッドというよりも少しスモーキーなアンバーレザーにウッディムスクが重なった印象で、オリジナルよりもオリエンタルな香りとなっています。シトラスの代わりに配されたウイスキーやラム、フルーツはトップの一瞬で消え、甘さの効いたオリエンタルムスクのベースへとゆっくり変化していきます。レザーは思ったほど強くはなく、オリジナルほどアニマルノートも強くはありません。言葉にするなら、Nobleでしょうか。大きな個性はないものの、トップには輝きがあり風格を感じさせます。他よりも高い360ユーロとなりました。(05/08/2022)


■Stardust Musk (2021年)

Geisha Divaと共に発売された煌めく宇宙空間に思いをはせた香り。

トップ:ライム、ベルガモット、タバコリーフ、ガルバナム、ローステッドピスタチオ
ミドル:アイリス、ジャスミン、シダーウッド、トンカビーン、グルマンムスク
ベース:デリケートムスク、アンバー、パウダリーウード

 

 

宇宙空間の実際の匂いについてはEau de Spaceという香りが教えてくれましたが、表現するイメージは調香師によって様々です。彼は少し甘めなグルマンムスクをベースにパウダリーなトーンで表現したようです。金属的な匂いがトップにあるのかと想像をしていたら、そうした実際の匂いとは別のもので、ナッツ系の香りでゆっくりと始まりました。ナッツ系の香料は少しクセのあるものが多く、少量でパワフルに香る(閾値が高い)ものが多いのですが、これはそうした香りをトップにアクセントとして配置し、そこからアイリスの効いたウッディムスクへと移ろうように組まれていました。ベースのウッディノートはアンバーグリスの効いたアンバーウッディ系のもので、おそらくそれがウードなのでしょう。生命体のない場所の匂いを、人肌をメインにして組んだというのはイマジネーションが広がる発想で、白い靄がアンバーグリスの効いたムスクと共に広がって薄れていきます。(27/10/2021)



 

■Leather Forever (2019年)

テーマとなったのは、レザークラブ。つまりはレザー愛好家。だから、トップにもミドルにもベースにもレザーが配置され、長くレザーが楽しめるようになっているのです。

トップ:サフラン、シナモン、ブラックトリュフ、レザーグローヴ、ローズバッド
ミドル:レザージャケット、ウード、アンバー、バーチ、ベチバー、サンダルウッド、パチョリ、アイリス
ベース:レザーベルト、アンバー、スティラックス、カストリウム、オークモス、ウード、バニラ、ムスク

彼がイメージしたのはフェミニンで優しいレザーではなく、少しハードゲイっぽいカストリウムの効いた男性的でアニマリックなレザーでした。レザーはカストリウムやウードと相性が良く、そこにサフランをはじめとしたレザーに合うスパイスを配置し、アニマリックさが一段落する頃からオリエンタルなレザーに切り替わっていく香りとなっています。確かにこれならば18禁というニュアンスも伝わってきますし、大人の密やかな遊び、というのも頷けます。オフィシャルではレザーフゼアとしていますが、フゼアの要素はほとんど感じられないので、レザーオリエンタルとか、アニマリックレザリーくらいの方が伝わりやすいと思います。バーチのタールは強すぎることなく、スモーキーなニュアンスをわずかに感じさせる程度。また、シプレ風でもありませんので、モスやパチョリが強めに出るレザーでもありません。クラシカルなタイプでもないのですが、アニマルムスクが強いところで好き嫌いが分かれるかもしれません。少しやんちゃな男性に良さそうですね。(27/02/2020)


■Darling (2019年)

オリジナルは2016年にマイアミで開催されたWorld Perfumery Congress(世界香水会議)のコンペに出品した香り。その中でサンダルウッドの香水のベスト10に選ばれたそう。称賛されたことで、これを自身のブランドとして発売することにしたわけですね。

トップ:ベルガモット、ジンジャー、サフラン、ピンクペッパー、チェリーコニャック、ドライプラム、ドライフィグ
ミドル:サンダルウッド、オーキッド、アミリスウッド、ガイヤックウッド、パチョリ、トンカビーン、マジパン、バニラ、ラム、コーヒーフラワー、ジャスミン、プラリネ
ベース:ラブダナム、スエード、アンバーグリス、サンダルウッド、ウード、ベンゾイン、パウダリームスク

ウッディグルマンのカテゴリで、サンダルウッドが軸となると、ひょっとしてGendersと大差ないのではないかと想像していたのですが、香りは全く違うものでトップではアクア、オゾン系の香りがジンジャーと共に全体を明るく引き締めてスタートしました。このアクアティックな部分がグルマンノートにどのように引き継がれていくのかがポイントとなるのですが、ゆっくりと余韻を引きずってスイートウッディムスクへと変化していきます。1つ1つの香料は大きく目立たず、グルマンというほど「美味しい」要素もなく、レザーっぽい力強さもなく、スパイスのようにアクアノートを使用したクリーミーなサンダルウッドムスクだというのが全体的な印象で、ラストノートにはアンバーグリスノートが強めに残ります。(26/02/2020)

 

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