■Jasmin

精油を使用していないとこうなる、という典型な気がします。甘さも結構強くてジャスミン独特の臭みは全くありません。ただ、石油のような部分は香りますね。花の中に潜むアクセント香。全体的にはとてもキレイなジャスミンで、単純にジャスミンだけを楽しみたいのであればこれでも良いのかも、と思います。軽やかで深みがない分使い安くなっています。生花とそっくりかというと、ジャスミンの種類によっては似ているんじゃないかなぁ。香料用のジャスミンではないです。(05/08/2008)

久しぶりに使い、カーテンに使用して使い切りましたが、ジャスミンらしさが最初の5分程度で、肌の上では一瞬でジャスミンらしさからかけ離れていくため、肌への使用は躊躇われましたる逆にカーテンなどであれば、しばらくは香りが残るので、ふとした瞬間に欠片が感じられ、それはそれで良いと思われてくれます。(23/09/2020)


■Cannabis Flower

タブーをテーマとしてカナビス(大麻)アコードを使用しているブランドがいくつかあります。同時期に出てきたタブーの香りが大麻の花です。麻の花自体どのような香りか知らないので何とも表現がしづらいのですが、タイトルとは正反対でとらえどころのない少しスパイシーなフローラルになっています。これはこれでウッディな要素もあったりするので香水としてはディメーターの中ではまとまりのあるものになっているので普段使い出来るものなのですが、タイトルとの差がありすぎてネタとしては面白くありません。大麻というのであればもっと意外性のある香りでないと楽しくないですよね。香りそのものはわりと良くても、タイトルが先行してしまうと「ふ〜ん」という感じで終わってしまいそうです。これも僕はわりと好きな香りかも。(05/08/2008)


■Bulgarian Rose

ローズの香りは世界中で一番多く再現されている香りですが、生花そのものであれば資生堂の製品の方が上です。ピンポイントで種類を特定していますから。こちらのブルガリアンローズは確かにローズなのですが、甘酸っぱさがあって可愛らしいローズになっています。うーん、例えるならばローズのジュースかも。香りは次第にゼラニウムっぽさが出てくるのですが、ローズゼラニウムほど青さがないので、ローズとゼラニウムの中間という香りかも。(05/08/2008)


■Geranium

付けた瞬間にちょっと土っぽい臭みを感じるゼラニウムで、こういうクセがちやんと入っているということは精油を使用しているのかもしれないな、と感じます。ディメーターの中ではキレイなだけではなくきちんと出来上がった香りになっているので僕はとても好きなのですが、これだったら精油の希釈でも良いのではないか･･･と思うのですが、すると個人的にはもう少し濃度が高かった方が･･･、とかローズを少し加えたい･･･とか欲が出てきてしまいます。純粋に完成品としてローズゼラニウムを楽しめる製品は少ないのである意味貴重かもしれません。(05/08/2008)


■Funeral Home

百合、カーネーション、菊の花と葉、グラジオラスにマホガニーウッド。ディメーター創設者はホワイトフローラルがあまり好きではなかったことから香りを探すのが困難だったようですが、パートナーである調香師のChristopher Gableと相談して作り上げた彼なりのホワイトフローラルだったのだそうです。ところが、作った香りの第一印象をChristopher Gableは「祖父の葬儀を思い出す香りだよ」と思わず叫んでしまったことからこのタイトルが付いたそうです。だからお線香の香る葬儀場ではなくて飽くまでもホワイトフローラルなんですよ。香りは確かに菊が強く出ています。菊の葉の香りってこういう香りだったよ!!と僕も懐かしく感じました。菊が分からない方は蚊取り線香を想像されると良いかも、です。除虫菊の香りを使っていますからね。個人的にはタイトルが難ですが、香り自体は僕は好きですよ。(05/08/2008)