海外でのタイトルは「White Lily」です。正式名称は「Lys Blanc Madonna Lily」なんです。マドンナリリーとは、今まで一番精油を採取してきた芳香の強い百合なんです。百合の精油と言えば、マドンナリリーなんです。ほとんど採取されていないのが現実なんですけど。この香りももちろん合成で、マドンナリリーをイメージした香りということになります。マドンナリリーって中世から聖母のシンボルとして使われていました。マリア様の絵に百合が描かれていたら、それはマドンナリリーなのです。でも､栽培が難しいことから、テッポウユリにとってかわられてしまいまして、それも原因で生産が激減してしまった百合です。

この香りは、13ユーロという激安トワレでありながら、比較的百合っぽさを感じます。青さもしっかりあるし、少し粉っぽさもあります。ちょっと青みが出るのが早いかなぁ・・・という感じはしますが。でも、生花も青っぽい香りがしているのでしょうがないなぁ。百合の良いところを集めたというよりは、生花に近づけた香りなのかもしれませんね。甘く優しい百合の香りというよりは、野生的な香りです。

(30/10/2006)