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Camelia Iris / カメリアイリス


<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
不明
ミドル
ラスト



1946年発売。シャネルがNo.5を発売したのが1921年ですので、その香りをイメージしたようにも思えるフローラルアルデヒドです。椿と言えば資生堂とシャネルですもんね。典型的なアルデヒド系のフローラルノートなのですが、やはり現代には受け入れられにくい香りだからでしょうか、すでに廃番となってしまっています。以前ではこちらの商品も通販で購入が可能だったようなのですが、ボトルリニューアルと共に名前が消えた様子です。

 



残念ながら少し経年劣化ですえたような香りが一部していますが、ミドル以降は当時の雰囲気を十分に感じさせてくれるクラシカルで優しい香りとなります。カメリアというよりもイメージはシャネルでアイリスは強くは出ておらずパウダリーだと謳うほどではありません。スズラン、ジャスミン系のホワイトフローラルにアイリスとアルデヒド、トップはシトラスが、ベースはウッディが香ります。

現代のファッションブランドからは消えてしまった系統の香りですが、きちんと製造していたのもニッチなブランドだったわけです。製造はこの当時からLT.Piverが担当していたようで、問い合わせ先に名を連ねています。

(17/11/2008)

 

 

アイリスと椿はなかなか同時期に咲かないものなので、一緒に撮影することが難しいのですが、上記にアイリスがありますので、次はカメリアで。このブランドは幾度かリスタートしているようですが、この香りは1946年に発売された後、おそらく80年代にこのボトルで再販され、更には2015年アイリスブルーの液体で1,000本限定で再販となりました。現行品と同じボトルですが、香りはリフォーミュラされたようで、フローラルアルデヒドではなくフローラルウッディムスクへと変化しています。

久しぶりに肌に乗せた香りは、No.5のソープを使った後のように、フローラルアルデヒドにパウダリーで清潔感のあるムスクが重なり、洗い立てのリネンのようにさっぱりと広がっていきます。いつまでも強く肌に残るムスクではなく、素肌感を感じさせるウッディムスクとなって控え目に消えていきます。限定の再販品もこの当時の香りもEdTで、価格は72ユーロのままという。いつかグッと価格を上げてリスタートしそうな雰囲気もありますが、復刻、再販、リスタートは今の流行ですから、流れに乗ればヒットしそうです。でも、このやる気のなさも魅力だったりするんですよね。

(24/01/2022)

 

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