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Blue Grass / ブルーグラス


<香 調> グリーンフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 6.5ml
<濃 度> P

トップ
ローズ、ジャスミン、リリー、ラベンダー、ゼラニウム、オレンジブロッサム
ミドル
ベチバー、クローヴ、ローレル
ラスト
ヴァージニアシダーウッド、サンダルウッド、ムスク



1934年発売。Georges Fuchsによる調香で発売から何度かリフォーミュラされているようです。上記のボトルは他国サイトだと50年代、60年代等と言われているようなのですが、70年代まで可能性はあるのではないかと思います。昭和30年代のコピーは、

「藍色の草が一面に茂っている牧場に
同色の空が沈んでいる・・・
ブルーグラス!
豊かな草原があなたの胸に
果てしなく波打って・・・
昨日と明日が、風の向こうで錯綜する」

というもの。ブルーグラスは牧草なのです。馬を愛したアーデンが、牧場の清々しい空気を表現したのでしょう。パッケージもボトルもヴィンテージのものは全て馬が描かれています。

上記の調香は現行品のピラミッドなのですが、以前はもっとフローラル感が強く

トップ:アルデヒド、ラベンダー、ネロリ、オレンジ
ミドル:ローズ、ジャスミン、カーネーション、チュベローズ
ベース:ベンゾイン、ムスク、トンカビーン、サンダルウッド

2つの調香を見比べても、このパルファムは「どちらでもない」という感じがします。まず、現行品ほどウッディノートは感じないし、ハーバル感もありません。でも、以前の調香のようにアルデヒドも感じられません。基本的にはグリーンローズ系で、所々にジャスミンがあったりLinaloolがあったりするフローラルブーケです。ところが、この時代ですでに天然香料感は少なくて、ローズはPhenyl ethyl alcoholが、ジャスミンはBenzyl acetateが前に前に出てきます。ということはおそらくほとんど合成香料なんでしょうね。ネロリなどのシトラスフローラルも少し感じられますし、グリーンノートも感じられるのですが、ベースノートがムスク以外全く出てこないのです。(でもこのラストノートのムスクは少しアニマリックです・・・。シベットもあるのかもしれませんね。)基本的にローズにグリーンノートが核っぽいので、ヒヤシンスの香りがお好きな方には良いのではないかと思います。

パルファムですので香りはしっかりとしており、既成品のアーデンとは一線を画しているのですが、もう少し質の良さを期待したいところです。現行品のブルーグラスの香りがわからないのですが、この香りだったらパルファムではなくてコロン濃度でサマーフレグランスにした方が楽しめそうな雰囲気です。

(27/12/2010)

 

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