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Sampleレヴュー

White Shoulders (1945年)

Baron Langer von Langendorffが1940年代にNYに創設したEvyanというブランドの香りなのですが、現在はアーデングループがこの香りだけを引き継ぎアーデンの製品となっています。発売年もサイトによってまちまちで、1943〜49年のようですから、40年代と捉えた方が良いでしょう。もともとEvyanの頃はボトルもとても美しかったのですが、現在はシンプルなスクエアボトルになってしまっています。

トップ:ネロリ、チュベローズ、アルデヒド
ミドル:ガーデニア、ジャスミン、アイリス、スズラン、ローズ、ライラック
ベース:サンダルウッド、アンバー、ムスク、オークモス

コロンのレヴューなのですが、香りはネロリたっぷりのジャスミンという感じです。アルデヒドが強いクラシカルテイストを想像していたのですが、そこまでクラシカルなアルデヒドではなくて加減がとても良い感じです。ネロリとジャスミンにアルデヒドが重なった香りから次に現れるのはライラックです。すっきりとキラキラしたフローラルから甘さを湛えたライラックに変化して消えていくのですが、ベースのアンバーもオークモスも全くわかりません。ネロリ系ライラックという雰囲気のフローラルなので、お好きな方は多いのではないでしょうか?コロンですがとても持続は良いですよ。(08/07/2010)


■Pretty (2008年)

国内では先月末に発売された新作です。調香を手がけたClaude Dirは結構可愛らしい香りを多く手がけているのですが、今回も可愛らしいフローラル。

トップ:マンダリン、オレンジブロッサム、ピーチ
ミドル:ペタリア(Petalia)、スタージャスミン、ピンクリリー、ピオニー
ベース:ムスク、ジャカランダウッド、アンバー

ミドルのペタリアというのはGivaudan社の新しい合成香料だそうです。香りはもう典型的なケミカルノートで、フローラルというよりも強いマリンノートにフローラルが重なった感じです。合成香料そのものの香りで、精油っぽいフローラルは全くありません。ピーチもマンダリンも感じられず・・・。?しばらくすると噴出したような強いマリンノートも落ち着くのですが、ちょっとケミカルさが強すぎるかなぁ。さっぱりとした夏向けテイストのマリンフローラルで、少しミントっぽい雰囲気も出てきますのでビギナー向きの香りですね。ミドル以降に微かなアンバー香を感じられるようになりますが、決して強くはありません。アンバー香とムスクが出てくるまで、合成香料が攻撃的に香りますので要注意なのですが、ラストノートはわりとピオニーっぽいものになっています。持続は2時間程度ととっても軽め。(08/06/2009)


■Sandalwood (1957/2000年)

1957年に発売されたメンズの香りが2000年に復刻されたもの。今ではArden Menという香りはないのですが、メンズのシリーズがあったんです。

トップ:ラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、レモン
ミドル:ゼラニウム、サンダルウッド、バジル、シダーウッド、パチョリ、ベチバー
ベース:ツリーモス、アンバー、ムスク、オポポナックス、ラブダナム、トンカビーン

サンダルウッドとタイトルが付いていますが、基本的にメンズらしいメンズの香りです。ラベンダーがトップから行きよく香り、フゼアなメンズ香が花開きます。そのフゼア香が包み込んでいるのがサンダルウッドなのです。ラベンダーとハーブがかなり強く出ているために純粋なサンダルウッド香がつかみにくく、これはサンダルウッドではない、と思われる方も多いのではないかと思います。それくらい他の要素がガツンと出ている香り。かなりラベンダーが強いので、ラベンダーが好きな僕は心地良いのですがテイストとしてはやはりクラシカルなメンズです。ラベンダーがひと段落するとオークっぽいウッディがムスクと共に現れて温かみのあるほわんとしたウッディノートになり、それを超えるとパウダリーなサンダルウッド香となります。(13/05/2009)

 

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