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Sampleレヴュー

 

■Sweet Tonka (2015年)

トンカビーンをテーマとした香りですね。

トップ:スズラン、フレッシュノート
ミドル:バニラ、アンバー、ジャスミン
ベース:ホワイトムスク、サンダルウッド、トンカビーン

タイトルに通じるほどトップから結構な甘さが出ており、グルマン寄りのオリエンタルで始まります。トンカビーンを特徴づけるクマリンがバニリンとアンバーノートに重なり、ベタベタはしないものの、スイートオリエンタルとなって落ち着きます。ジャスミンやフレッシュノートはそれとわかるほどではなく、少しカラメルっぽいアーモンド香がアンバーに重なり、最後は少しグルマン風となって終わります。(24/01/2018)


■1971 (2015年)

タイトルとなったのは彼の生まれた西暦。

トップ:レモン、クローヴ、ジュニパー
ミドル:アンバー、アイリス、シダーウッド、マグノリア
ベース:アンバー、パチョリ、サンダルウッド、ホワイトムスク

アロマティックなのかオリエンタルなのか、調香からは判断がつかなかった香りですが、香りとしてはシダーウッド調のアンバーウッディというのが軸となっています。トップの爽快感が強くはなく、スロースタートというか、弾けるトップがほとんどなくスタートします。あれ? かなり薄い香りだなぁ・・・と思っていたら、ゆっくりとアンバーウッディノートがあまりオリエンタルにはならず、ドライに香りだしたのです。コロンのようにたっぷりスプレーしても決して迷惑にならないような周囲に優しい香り。(24/01/2018)


■Just Oud (2014年)

ウードをテーマとした場合、様々なスタイルがあるわけで、そろそろ出尽くした感はあるのですが、彼にとってのウードとは・・・。

トップ:サフラン、オレンジブロッサム
ミドル:ローズ、ネロリ、ウード、バニラオーキッド
ベース:サンダルウッド、ホワイトムスク、パチョリ、シダーウッド

全くワイルドではない、スイートオリエンタルなウードです。ローズやオレンジブロッサムもそれとわかるほどではなく、グルマンに近い甘さがオリエンタルノートに重なっているのですが、ウードというほどウードに感じない方も多いのではないでしょうか。それほど、それ以外のものが主張しているのです。でも、近年のアニマリックでナチュラルなものに近いものや、パワフル過ぎて手に負えないウードよりは、こうした香りの方が気兼ねなく使えて良いのではないか、という気もしてきます。穏やかで大人しいウードですから。(13/12/2016)


■Tendre Pallida (2014年)

トスカーナに咲く、アイリスたちの風景を柔らかに表現したもの。

トップ:マンダリン、ローズリーフ
ミドル:ローズ、アイリス、ヴァイオレット、ヘリオトロープ
ベース:アンバー、シダーウッド、サンダルウッド、ホワイトムスク

タイトルにとても忠実な香りです。テーマであるアイリスが清々しくパウダリーに広がり、ツンとした洗剤のような明るさから、やがてはホワイトムスクに包まれて柔らかなスイートムスクへと変化していきます。アンバーの欠片、少しビターなサンダルウッドの欠片、グリーンノートの欠片・・・全てがアイリスとムスクの良いアクセントとなっています。シンプルでとても使いやすい香り洗剤系アイリスです。(13/12/2016)


■L'Eau d'Emmanuel (2014年)

調香師なら誰もが、自分ための香りを作っているもの。でもそれを自分の名前を入れて商品化するのはなかなかないですよね。

トップ:ピーチ、ベルガモット
ミドル:ネロリ、オスマンサス、アイリス、レザー、アンバー
ベース:シダーウッド、フランキンセンス、パチョリ、サンダルウッド

オスマンサスと言えばピーチとオレンジ、そしてレザーが相性の良い組み合わせなのですが、こちらはオレンジを抜いてピーチを強くしたとても可愛らしいフルーティーフローラルで始まります。オレンジがあればもっとオスマンサスらしいのではないかと思うのですが、ピーチの強いギンモクセイあたりなら近いのかも。でも、それだけではなくこちらはレザーも思いのほか強く香り、時間と共にどんどんオリエンタルなフルーティーウッディレザーへと変化していきますので、トップの可愛らしさに騙されないようご注意を。ただ、ラストノートではレザーが薄れてユニセックスなフルーティーウッディが残ります。ミドルのレザー感を少しメンズっぽいと感じられる方がいるのかも。(12/12/2016)


■Mystic Datura (2014年)

ニースのフェラ岬に咲くダチュラをイメージした香り。太陽の降り注ぐ温かな午後のダチュラのイメージで、毒性植物という意味合いではないようです。少し中毒性がある、というくらいのものでしょうね。

トップ:ピーチ、オレンジブロッサム、ジャスミン
ミドル:ダチュラ、ヘリオトロープ、ホワイトフローラル、バニラオーキッド、アンバー
ベース:グルマンウッディノート、シダーウッド、パチョリ、サンダルウッド、ホワイトムスク

ピーチがどれほど前に出てくるのかと思っていたら、案外あっさりとしたホワイトフローラルでした。ピーチはもちろん香るものの、全体として1つのフローラルノートとなっており、それがヘリオトロープを軸としたスイートフローラルのため、どうしてもSerge LutensのDatura Noirを彷彿とさせるものに。1つ1つのフローラルノートは明確ではなく、仄かで優しく軽やかなダチュラですので、Datura Noirほど濃厚な妖艶さはなく、どことなくベースにメンズっぽいテイストを感じます。(12/12/2016)

 

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