■Molecule 01 + Patchouli (2021年)

Iso E Superにパチョリを組み合わせた、それだけの香り。

イソイースーパー、パチョリクール、インドネシアンパチョリ

ナチュラルフレグランスの流行からケミカルさを楽しむというブランドがいくつか増え、それらを組み合わせてこその香水だ、という流れになりましたが、このブランドはその走りとも言えるもので、イソイースーパーそのものの香りを打ち出したのが最初の商品でした。パチョリの精油はトップのカンファー部分を取り除いた滑らかなタイプと、インドネシア産の精油の2種を用いたそうですが、パチョリの精油だけのものと比較してみると、イソイースーパーの力というのが感じられることと思います。それはパチョリしかないのに、香水らしさが感じられるからです。ベースノートの底上げ、残り香のけん引。そうパチョリの精油希釈よりもずっと香りの持続が長いのです。それも、パチョリの余韻を引きずったままアンバーウッディにスライドしていくので、オリジナルのMolecule 01よりもイソイースーパーが感じられやすい。それでもEdTやEdCのようなシンプルで軽やかなパチョリウッディで、香水として楽しむには物足りず、いろいろと足したくなってしまう方も多いはずです。パチョリのフレグランスが大好きな方は、一度試してみると良さをダイレクトに感じられそうです。(18/01/2022)


■Escentric 01

Iso E Superを65%も組み込み、その他は合成香料と天然香料で調整したという香り。

ピンクペッパー、グリーンライム、ベンゾインのようなバルサムノート、マスティック(樹脂です)、インセンス、アイリス、ムスク、ウッディノート

うーん、ペッパーとライムにインセンスというよりもマスティックを感じます。すっきりとしたシトラスウッディに樹脂で、メンズによくある香りに最初はき感じるのですが、次第にウッディノートが強くなっていきます。でも予想よりもシトラスが残るので、カジュアルに使える感じではあります。(11/08/2007)

Iso E Superを65%って、原価がどれだけ安いものなのかを公表していることと同じです。ボトル代込みで500円くらいなのでは?(02/11/2010)

■Molecule 01

一方こちらは100パーセントケミカルだそうです。天然香料は一切使っていないようで、調香すらわかりません。きっと、化学的な名前ばかりになってしまうんでしょうね。なんとか酸なんとか・・・のように。

こちらは結構多めにつけてみたのですが、香りが薄い。EDPなのに薄すぎるんじゃないの ? という香りで、薄っすらとウッディが香って、ちょっと石鹸っぽさもあります。付ける人のよって表情を変え、時々ウッディが香るとのことだったのですが、これは分かりづらい。時間と共に少し強くはなったのですが、それでも顔を近づけないとわからない。

うーん、この2つを試してみて感じたのは「Iso E Superはどこ ? 」

付けすぎたと思うくらいに乗せないとわからない。一応両方ともEDPなんですが・・・。すごく試してみたかったブランドの製品なのですが、これはボトル買いしなくて良かったかも。100mlで135ドルくらいですから、16,200円くらいですか。 あまりに香りが薄くて、アメリカの方々のレビューも読んだのですが、一様に皆さん「香りが薄い」と感じているようで、思いのほか評価は低かったです。なんだかちょっと安心しました。物珍しさはありますが、買うまでには至らないなぁ。 (11/08/2007)

追記。Iso E Super判明です。もうこの安い合成香料を希釈しただけの製品なのです。なんて香水ファンを小馬鹿にした商品なのでしょうか。ジュースという名前で砂糖水を販売しているようなものです。ベースノートのみの単品香料の薄い薄い希釈のためになかなか香りが出てこないのです。(02/11/2010)