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Sampleレヴュー

■Cinnabar (1978年)


時代は東洋だ、と感じたエスティーが作り出したオリエンタルな香り。彼女にとっての東洋らしさというのは朱色だったのですね。(タイトルは朱色の意味です)

トップ:ジャスミン、オレンジブロッサム、タンジェリン
ミドル:クローヴ、スズラン、リリー
ベース:フランキンセンス、サンダルウッド、パチョリ

1977年、前年にYSLがOpiumを発売して大ヒットしたその影響をモロに受けたというか、そこに続けと言わんばかりに作り出した香りなのでしょう。今のウードブームのように。香りもOpiumのテイストそっくりで、クローヴとジャスミン、リリーにおそらくローズっぽいものもあるのでしょう。スパイシーなカーネーションにバルサム香、パチョリを加えたような香りが続きます。Opiumの方が先だったこともあり、追随品は元祖ほど売れないものなのですが、こちらはそれほどメジャーではないにしろ、廃番とならずに現在でもラインナップに名を連ねているエスティーのロングヒット香です。(26/01/2011)


■Jasmine White Moss (2009年)

チュベローズガーデニア、イランイランアンバーに続くPrivate Collection。ホワイトムスクなのかと思ったらちゃんとシプレのモスのようで、15種類の100パーセントナチャラルなアブソリュートを使用とのこと。

トップ:ブラックカラントバッドアブソリュート、ガルバナムアブソリュート、ベルガモットアブソリュート
ミドル:サンバックジャスミンアブソリュート、イランイランアブソリュート、エスティージャスミンアブソリュート
ベース:パチョリアブソリュート、ベチバーアブソリュート、ホワイトモスミストアブソリュート

香料だけを見るととても豪華です。ただ、ガルバナムやベルガモット、イランイラン、パチョリにアブソリュートが存在するものなのかどうか・・・。ないとは言い切れませんが、疑問です。香りは手持ちのG社のグリーンリーフの合成香料そっくりな香りがするのですが、肌に乗せると少しガルバナムっぽさが出てきます。うーん、シプレなジャスミンというよりもグリーンなシプレという方が正しいのではないかと思うくらいのトップノートでスタートし、その後もジャスミンらしいジャスミンらしさを感じないまま消えていきます。(でもじっと香っていると確かに時や酢民は存在するのですが)ジョイのようなセクシー系(生花に近い)のジャスミンを期待しているとちょっと残念な感じを受けるすっきりとしてきれいなグリーンフローラルになっています。サンバックジャスミンが強いからなのでしょうけど、ジャスミンの上からかぶさるように常にグリーン香があるため、ジャスミンというよりもやっぱりグリーン系の香りだと思った方が良さそうです。シプレ具合は強すぎず弱すぎず、でシスレーのオードカンバーニュにホワイトフローラルを足した感じの香りです。(06/10/2009)


■Brasil Dream (2009年)

もう恒例となってきた旅行シリーズの香りです。何作目なのでしょうか。Emerald DreamとかBali Dreamとかありますよね。ランコムも同じようなシリーズを発売していますし、ディオールも行おうとしているので何がナンだかわからなくなりそうです。

トップ:グアヴァ、パイナップル、オレンジブロッサム、ネロリ
ミドル:ナイトブルーミングジャスミン、ブラジリアンガーデニア、レモン、ベルガモット
ベース:パチョリ、サンダルウッド、ココナッツミルク

付けた瞬間からふわりと香るのはパイナップル。それもジューシーで美味しいパイナップルではなくてウッディノートに絡む渋めなフルーツ香です。基本はフルーティーウッディで、トップは1番それでもジューシーに、そこからフローラルへと移行しながらベースのココナッツが現れてくるという感じです。ココナッツの甘さとウッディの甘さが重なっていてサンダルウッドだけではないウッディノートに感じてきますね。フルーツ香が消えてしまうとココナッツ香が微かに香る甘やかなフローラルウッディとなりますので、今までの一連のフルーティーフローラルとは少し方向を変えてきた香りだと思います。ココナッツがあるからかミドルはガーデニアっぽさが1番強いのですが、南国の免税店ではこういう香りが肌に1番合うのかも・・・と、素敵な妄想を楽しんでしまいました。(06/10/2009)


■Sensuous (2008年)

2008年7月に発売となったこの香りは4名の女性がセクシーに並ぶビジュアルで、タイトルを表現しています。北アメリカで人気となっているウッディノートを軸としたもののようなので、調香は Firmenich社のAnnie Buzantian。

フェミニンノート:ジャスミン、マグノリア、ゴーストリリー、イランイラン
キーノート:モルテンウッド、アンバー
ルミナスアコード:ブラックペッパー、サンダルウッド、ハニー、マンダリンパルプ

ウッディを核としていることでボトルもよく見れば年輪っぽく見えてきます。でも、肝心な香りはびっくりするほどのウッディではなくてフロリエンタルで、ジャスミンとアンバーにハニーノートが加わったという感じです。時間と共にハニーノートが出てくるのですが、少しだけペッパーで引き締めている様子。アンバーとジャスミン調のフロリエンタルということで似ているのはゲランのランスタンなのですが、こちらの方がハニーノートがある分セクシーで、ランスタンの方が華やかです。オフィシャルサイトでもウッディという香調にしていますが、フローラルとアンバーが強くてウッディさを楽しむという感じではないです。ちゃんとウッディは出ているんですけどね。(24/02/2009)


■Private Collection Tuberose Gardenia (2007年)


1970年代にエスティ自身が数人の友人との間でシェアしていたというプライベートな香りを、孫娘Aerin Lauderが2007年に復刻して再販としました。 キャップに宝石を埋め込んだパルファムは30mlで300ドル。香りはもちろんチュベローズとガーデニアが核となっており、

トップ:ネロリ、ライラック、ローズウッド
ミドル:チュベローズ、ガーデニア、オレンジブロッサム、ジャスミン、ウォーターリリー
ベース:カーネーション、ブルボンバニラ

完全な復刻というよりも、昔の香りをベースにしてAerin Lauderが少し手を加えたようです。 この香りはチュベローズガーデニアというよりも僕にはチュベローズジャスミンという感じです。チュベローズとジャスミンが重なってガーデニアになる、という。ジャスミン独特の生々しさというかある種の臭みもちゃんと出ていて生花のもわんとした雰囲気が生きています。キレイに研ぎ澄ませた香りというよりも、それが生きているからこそ妖艶さを持った感じです。ただ、ミドル以降は次第にすっきりとしていきますから、最終的には使い安いフローラルとなります。チュベローズとジャスミンのバランスが微妙で、どちらに傾いているとも言い辛い感じです。チュベローズの青さもありますし、少しガーデニアっぽさもありますし、ジャスミンもあります。逆に甘さはあまり強く出てこないので、上の3つの香りがお好きな方は良いのかも。とても素敵な香りですよ。


■Lauder for Men (1985年)

1985年に発売されたハーバルウッディな香りです。 このローダーフォーメンは気づいたら市場から消えそうになっていて驚きました。確かに、ビヨンドパラダイスのメンズ版があまりにヒットせず、1シーズンで国内カウンターから消えたのは事実ですが、これはバブル期に使用していた方、多いのではないでしょうか。

トップ:レモン、マンダリン、ジュニパー、クラリスセージ、タジェット、アニス、ガルバナム、グリーンノート
ミドル:ジャスミン、カーネーション、スズラン、ファーン、ローズ
ベース:シダーウッド、サンダルウッド、アンバー、パチョリ、ムスク、オークモス

この香りは、まずハーブグリーンです。核はハーブなんですよ。ミドルのフローラルはグリーンノートばっかりだとツンとした刺激臭のあるグリーンになってしまうのを、和らげている感じがします。すっきりとしつつも、柔らかさを持ったしなやかなメンズで、少しだけトニック香が残るのがポイント。これがこの時代の人気ですよ。ダンディさの象徴とも言うべきトニック香を「おじさま的」にならないように、少しだけ名残を残してあるんです、という感じです。大きなクセもなく、似た系統が現在ではありますけれど、これはこれで変わらぬラインの香りだと思います。エスティの中では、やはりイントゥイションとプレジャーズが20代〜30代、ビヨンドパラダイスとこのローダーフォーメンが30代以降という感じがします。40代の方が似合うかなぁ、というくらいの感じもしますが。

 

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