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Youth Dew / ユースデュー


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 67、3.5ml
<濃 度> EDP

トップ
ローズ、ジョンキル、ラベンダー
ミドル
ジャスミン、スズラン、スパイス
ラスト
モス、ベチバー、パチョリ



1953年発売。今だコアなファンを持つ息の長い香り。後年のCinnabarに繋がるようなフロリエンタルで、ジャスミンとローズの花弁の酸味というか、浸出液にした時のすえた酸味がパチョリとモスとクローヴに包まれて香りまする確かにフローラルはあるのですが、華やかではないというか美しいというよりもセクシーな感じの香りとなっています。Dana ParfumのTabuのカーネーションの部分をジャスミンにしたような香りですね。

後年にTom Fordがこの香りの続編とも言えるAmber Nudeを発売しましたが、その下地になっている香りだというのが理解できます。この香りにたっぷりとアンバーを足したら彼のプロデュースした香りになりそうですから。ボトルはドレスを着た女性のデザインで、腰の部分にリボンがあるのが特徴です。

(29/11/2010)

商品の背景を追記です。商品自体は上記にもありますように1953年の発売なのですが、その2年前には似たようなタイトルのEstoderme Youth Dewというフェイスクリームを発売しています。また、この香りはEstee Lauderにとって初めての香りだったわけですが、自分のために作らせたものではなく、もともとはロシア皇妃のためにJohn Schotzが手がけたものだったのだそうです。John Schotzは彼女のとって叔父に当たる化学者で、後に世界的な香料会社IFFの社長となるL. Van Ameringen、Josephine Catapano 、Ernest Shiftanの3名によってリフォーミュラされたものがバスオイルとして発売されたのです。そう、まだ香水ではなかったんですよね。そのバスオイルが高級ギフトとして大ヒットしたため、香水も発売となったようです。大ヒットしたのはその価格も要因で、現在でも67mlのEdPがわずか34ドルで買えてしまうのです。

この香りがもともとバスオイルだったのには理由があります。それは入浴時に使って欲しい、という香りだったからなんですね。バスオイルを楽しむのはもちろん夜です。このオイルを使った後、肌に残る香りが男性に愛される・・・そんなイメージで作られた香り。ですから肌なじみが良く、とてもセクシーな香りで、発売から60年を経ても相変わらずの人気を誇るブランドの顔です。

香りはフルボトルから試すとフローラルノートが薄く、ラブダナムを強く感じます。パチョリとラブダナムにたっぷりのスパイスを加え、そこにジャスミンをたっぷりと投入した感じ・・・。トップでの衝撃は大きなものですが、あっという間に肌に馴染み、EdPという濃度ながらとても軽やかに消えていくのはHedioneのような軽いフローラルノートを大量に使用しているからなのではないかと思います。

(16/11/2012)

 

 

(以下、雑誌用に書いた原稿です/無断転載はご遠慮ください)

 

「女性が自分のために買う香水」

皮膚科医の叔父によるスキンケアクリームの、その美しさを創りだす力に目覚めたEstee Lauder(エスティーローダー)が、1946年に営業、販売をするために始めたビジネスはニューヨークのヘアサロンを中心とした美容業界で大ヒットしました。

エスティーがスキンケアの次に取り組んだのは香水でした。それは特別な日のものであり、恋人や家族からプレゼントされるものでしたが、もっと自由に使って欲しいと思いついたのがバスタイムでした。香水のように香りが持続し、魅惑的な残り香のままベッドに入る。女性はいつも美しくあり、大切にされ、愛されたいもの。それがYouth Dew(ユースデュー)のバスオイルとなったのでした。

 

「贅沢品から日用品へ」

どうして女性たちは自分で香水を買わないのだろう。どうして特別な日のためだけにそれを取っておいたり、愛する人がプレゼントしてくれる日を待つのだろう。もっと日常的に香りを楽しんで欲しい、そして女性が自分のために購入する香水であって欲しい。そのような思いから生まれたユースデューは、通常のものよりも2倍の濃度で作られたバスオイルとして発売されました。それはバスタブに数滴入れて使うものでありながら、直接肌にも使えるパフュームオイルとしての活用も可能な商品でした。香りは、皮膚科医の叔父がロシア皇妃のために作っていた処方をベースに調香師が手を加えたもので、クローブ、シナモン、ハニーに温められたセクシーなフローラルノートが、パチュリとモスのアーシーでオリエンタルなベースに包まれ、肌の上でゆっくりと溶けて持続するというオリエンタルでスパイシーな香りとなったのです。ユースデューは、特別な日のものではなく、毎日の使用を目的とした商品であったため、価格を抑えて発売されました。低価格であったことに加え、その残り香を男性たちが「今までで一番セクシーな香りだ」と称したため、オリエンタルブームが巻き起こったのです。

 

「今も変わらずベストセラー」

数年の後にベースノートのレジン類を強め、よりオリエンタルとなったオードパルファムとパルファムが発売されました。処方は時代に合わせて多少の変更はされたものの、その香りはアメリカの香水としての地位を確立し、バスオイルと共に今でもベストセラー商品として多くのファンに愛されています。

ボトルはIra Levyによるデザインで、細かなプリーツのようなドレスのウエストに、ベルトのようにゴールドのリボンが配されたボトルが、浴室に合う淡いブルーのボックスに収められました。

(21/11/2019)

 

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