■Genevieve (2018年)

ジュヌビエーヴとは、誰の制約も受けず、自信を以て生きたパリの守護聖女。7歳で神への献身を決心し、15歳で修道院に入り、フン族の侵攻を予言して街を守った守護聖人だそう。

トップ:ベルガモット、アルデヒド、クローヴ、ペティグレン
ミドル:アイリス、ローズ、イランイラン、ジャスミン、スズラン
ベース:ベチバー、サンダルウッド、トンカビーン、バニラ、ホワイトムスク

驚きのエレガントさ。たっぷりの豊かなアイリスが、たっぷりのクローヴと微かなアルデヒドを従えて輝きます。シトラスノートのアクセント、クローヴのふわりと浮かぶようなスパイシーさ。そこに重なっていくのはジャスミンなどのフローラルノートで、精油感が強いわけではなく、洗練されたフローラルノートがアイリスに包まれ、クラシカルで重厚なノートを形成していくのです。ベースもアイリスを支える香りたちで、余計な香りはなく、静かに漂うウッディムスクに留められています。後半は少しオリエンタル調のウッディベースとなっていきますが、フローラルノートもありますし、トップにはいろいろなアクセントが散りばめられているので、どの瞬間もそれぞれ楽しめる構成となっています。(16/08/2018)