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Sampleレヴュー

■Genetic Bliss (2018年)

1つ1つにサブタイトルというかカテゴリーがあるのですが、#hashtagに続くNext Generatiom Collectionの香り。合成香料のベースノートが重なった香りで、他の香りとも重ねられる、ベースにもなる香り。合成香料名を打ち出してのリリースとなりました。

 

 

アキガラウッド、ベルアンブレ、モクサロン、ジャヴァノール、ジョージアウッド

アキガラウッドは、パチョリの精油内から誘導された香料、ベルアンブレはアンバーノート、モクサロンはふんわりとウッディノートを包み込むムスク、ジャヴァノールはサンダルウッドノート、そしてジョージアウッドはウッディノートです。つまり、アンバーウッディノートにサンダルウッドとムスクを合わせたのが全体像。香りは、本当にこれだけの調香で完成しているのだろうと思わせるウッディノートで、合成香料でしか出せない、シンプルで美しいウッディノートが広がります。アンバーウッディノートを軸にしているのではなく、サンダルウッドをメインにしてあり、そこに少しずつ他のウッディノートを足して厚みを出している感じです。とてもシンプルなベースノートですから、好きな香りを重ねても楽しめますし、もちろん単体でも楽しめますよ。Escentric Moleculesがお好きな方には良いのではないでしょうか。(02/10/2018)


■Hamaca (2017年)

タイトルはスペイン語でハンモックの意味で、調香はShyamala Maisondieu。

 

 

トップ:マリンノート
ミドル:サンダルウッド、ココナッツ
ベース:トンカビーン、バニラ

香りはマリンココナッツそのものです。サンダルウッドに欠かせないココナッツを少し強めにして、甘さをバニラとトンカビーンで補てんし、サンダルウッドと共に楽しめるマリンココナッツを目指した、という感じで、とてもシンプルな香り。ココナッツと言えばサンオイルの香りにも良く使われますから、マリンリゾートのイメージもありますし、ハンモックでくつろぐビーチタイム、というニュアンスにもぴったりでしょう。ただ、今までのファッションフレグランスがリリースしてきたマリン系ココナッツと違う点は、マリンノートの種類にあります。確かにマリンなのですが、鼻に抜ける爽快感が少ないというか、今までとは違うタイプの香料を使用しているため、マリンさが際立ちすぎるものではないのです。どちらかというと甘くこってりしがちなココナッツを爽やかにするための役目で、フレッシュノートに近いマリンとなっています。(10/05/2017)


■#Hashtag (2016年)

時代を切り取ったタイトルですよね。いかにも・・・という近年の流行を感じさせるタイトルですが、これが10年後にはどういったニュアンスになるのか・・・。調香はPradaを多く手がけているDaniela Andrierが担当です。

 

 

トップ:アルデヒド、ヴァイオレットリーフ
ミドル:アイリス、フランキンセンス
ベース:シダーウッド、ムスク

アルデヒドとフランキンセンスの組み合わせはproficeオリジナルの月光でも使用しましたが、こちらはフランキンセンスにシダーウッドを重ねてよりウッディっぽいフランキンセンスに仕立てているのが特徴です。ヴァイオレットリーフもわずかなアクセントでしかなく、軸はどっしりとフランキンセンスに置かれていて、アイリスも脇役に徹している状態。アルデヒドがフランキンセンスに重なるとキラキラと輝く漢字となるのですが、こちらはウッディノートが強くてどっしりとしているため、軽やかさはあまりなく、少し渋めに感じるほどのまとめ方です。アイリスの香料のせいか、少しレザーっぽいニュアンスも感じられるんですよね。また調香には記載がありませんが、最後はベチバーが香ばしく肌に残ります。(25/05/2016)

■Elixir de bombe (2016年)

Bombeには爆弾という意味もありますが、フランス語ではその形からアイスクリームの意味合いもあるそう。だから、フルーティーグルマンな香りになったのかもしれません。可愛らしい香りを担当したのはなんとサングラスとスキンヘッドがトレードマークのMark Buxton氏。

 

 

トップ:タンジェリン、レッドペッパー、ジンジャー
ミドル:イランイラン、ラブダナム、ラズベリー
ベース:カラメル、レザー、アンバー

トップノートは驚くほどジューシーなラズベリー・・・というよりストロベリーが香ります。ストロベリーをリアルに表現していくためにはカラメルノートをわずかに使用するのが鉄則なのですが、こちらもベースにカラメルが配置されています。だから、リアルなグルマンです。興味を引くレッドペッパーとジンジャーは全く感じられず、ミドルにあるラブダナムもそれらしさを感じないほどフルーティーさが強く、少しガーリーな香りにも感じられるのですが、時間と共にじわじわと渋いレザーが登場し、少し大人の雰囲気となって消えていきます。一応全てユニセックスとしていますが、これはレディースとした方が無難でしょう。(25/05/2016)

■Wanderlust (2016年)

タイトルはいろいろな場所に行ってみたいという旅行熱のような意味合いの言葉。若い世代にぴったりですよね。とにかく活発にあっちこっち出かけたくなるアクティブな香り。調香はShyamala Maisondieuが担当です。

 

 

トップ:ミント、シソ、マリンアコード
ミドル:アニス、ホワイトフローラル、フェンネル
ベース:サンドアコード、ムスク

イビサ島をはじめ、マリンリゾートの多いスペイン。旅行と言ったらまずは海なのかもしれません。マリンノートを使用したマリンフローラルであればファッションフレグランスに溢れるほど既製品があるのが現状ですが、こちらはそのマリンノートを覆うようにミントが配置されています。とにかく、ミントが強いのです。大量のミントの爽快感にマリンノートがアクセントとなったトップで、シソもきちんと香りがわかるほど入っています。ミントの中の爽快感が抜けると、アニス調の甘さが歯磨き粉のように残るのですが、なんとこの香りはその部分をアニスとフェンネルで押し広げ、アニス調のフローラルへと変化するようにしてあるのです。マリンノートが良いアクセントとなって、持続することなく切り替わっていく様子は結構新しいタイプだなぁ・・・と思わせてくれました。特にフェンネルはとてもリアルな香り方で、フェンネルのサラダを食べているように感じるほど美しく香ります。(25/05/2016)

 

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