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Palazzo / パラッツォ


<香 調> シトラスフローラル
<仕 様> レディース
<容 量> 50ml
<濃 度> EDP

トップ
マンダリン、レモン、ベルガモット、ピンクペッパー
ミドル
オレンジブロッサム、ローズ、ジャスミン
ラスト
パチョリ、ガイヤックウッド



2007年発売。タイトルとなっているのは邸宅とか館、宮廷、または権力の中枢を意味するパラッツォです。ローマにPalazzo(本店)を建てています。(左の画像参照)そのPalazzoをボトルデザインとしたものです。この香りは、地中海らしさを感じる昔からあるフローラル「オレンジブロッサム」を使い、モダンで輝くばかりの香りに仕上げたとのこと。

とてもイタリアらしいモダンクラシカルな香りです。付けた瞬間からシトラスが弾け、フルーティーな香りと共に広がります。ミドルのローズとジャスミンも華やか過ぎるというセクシーさはなくて、女性らしい香りになっています。基本はシトラスフローラルなのですが、少し甘さが出ていること、シトラス以外のフルーツがありそうなこと、ベースのパチョリが少しだけ顔を出していることでモダンクラシカルになっています。特別目新しいような香りではないですが、独特なクセも少なくて一般的に好まれやすそうな香りになっています。クリエイティブかと言われると微妙ですが、香りよりもデザインが素晴らしいです。

(30/11/2007)

 

今年2月9日、この香りが廃番になったとのニュースが世界を駆け巡りました。

2005年にYSL Beautyからライセンスを引き継いだLVMHグループが、過去のFendiの香りを全て廃番にして起死回生を図ろうと一大プロジェクトで発売したのがこの「Palazzo」(宮殿)でした。

しかし、現実は甘く・・・思ったほど売れなかった・・・

ということのようで、今後当分Fendiは香水業界への復帰が見込めないのだとか。確かにあまり特徴がなくて流行品に埋もれそうな感じです。(ボトルは素敵なのですが)残念・・・というか、過去の製品が全て廃番になっていたことを初めて知りました。発売されて間もないEDTバージョンも発売と同時に廃番になってしまったという悲劇的な結末を迎えたFendiです。こういう場合、香りにファンが多ければ話題となってプレミアが付くわけですが、香りが香りなだけにそうならなかったという悲しい現実も。ただ、今後は手に入らなくなってきますので、ボトルコレクターの方は市場にあるうちにどうぞ。

香りの印象を追記しますと、トップは甘さのあるスイートオレンジっぽい香りが強く出ており、そこから次第にシトラスフローラルに切り替わっていく・・・という感じです。フルボトルで沢山プッシュしてもベースノートはわずかな印象でした。(パチョリよりもガイヤックウッドの方を感じるのですが、全体的にケミカルトーンが強いです)それでも、香りは決して悪いわけではなくて大きなクセや個性がない分とっても使いやすくなっています。シトラスコロンほど軽やかではなく、どちらかというとラストノートがセクシーです。、

(04/08/2009)

 

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