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Sampleレヴュー

■Theorema (1998年)

Fendiが迷走する前の、まだヒット作があった頃の商品です。2005年以降、ライセンスがあっちこっちに移りながらヒットのないまま現在に至りますが、力を入れた頃にはファンが離れており、市場も冷え込んでいたというのが現実です。この香りを手がけたのはChristine Nagelで、調香はスパイシーフロリエンタル。

トップ:レモン、オレンジブロッサム、ナツメグ、ペッパー、カルダモン、ローズウッド、ローズヒップ
ミドル:ジャスミン、ローズ、オスマンサス、イランイラン、シナモン、カーネーション
ベース:ベンゾイン、ガイヤックウッド、サンダルウッド、アンバー、パチョリ

近年はJo Maloneを手がけることの多いChristine Nagelですが、若かりし頃はこんなオリエンタルな香りも手がけていたんですね。たっぷりのシトラスにスパイスが重なり合い、フローラルを伴ったオレンジポマンダー風な香りとなって広がります。その後ゆっくりとアンバーが出てきますので、基本的な構成はシトラスアンバーで、その上にスパイスがたっぷりと組み込まれている、と捉えてください。フローラルノートは1つ1つが明確ではなく、軽やかさを感じさせるためだけに配置されているようなもの。この香りのパチョリとサンダルウッドがもう少し強かったら、ChanelのCoco Noir風になっていたのかもしれませんが、ラストはVanillinたっぷりのスイートアンバーとなって終わります。もう少し大人っぽいテイストを楽しみたい方は、オークモスやパチョリの強い香りと重ねるとより楽しめそうですよ。(12/03/2013)

 

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