2018年秋にスタートした新たなスペインのパフューマリー。新時代を生きるボヘミアンをテーマとした3つの香りでデビューです。創設したのはAnna Torrentsで、彫刻家の家庭で育ったそうです。様々な彫刻の素材の匂いを覚えていたのでしょう。鉄とか木や石が割れた時の匂いとか。つい2年前まではPuigでCarolina Herreraの担当として働いていたようで、3年そこで働いて香水について学んだのでしょう。

展示会で伺ったところ、家族が何かしら芸術関係に秀でていて、彫刻だけでなく絵画もとても身近だったのだそう。だから、そうした人たちに囲まれ、自由な発想でモノづくりをする人たちの姿をボヘミアンに重ねて表現したのでしょう。ボトルもパッケージも実にミニマムでシンプルそのもの。着色もなく、装飾もありません。せめてスプレーノズルが完全にクリアなものだったら、もっと美しかったかな。今はカラーノズルもありますから、そうしたものでも良かったのかも・・・と思ったのですが、彼らはとにかくミニマムにしたいのでした。

2018年に3種、2019年に3種、100mlのEdPが155ユーロで発売に。展示会では新作たちのサンプルが間に合いませんでしたが、一番ユニークだったのはクミンが印象的なタトゥーアーティストでした。(29/07/2019)

良くあるタイプのボトルを廃止し、キャップもオリジナルにチェンジ。ボトルをぴったりつけて並べると、キャップがつながって見えるというユニークなスタイルです。飾ることを意識したつくりですね。以前より全然良い。(09/09/2022)