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Ghost Man / ゴーストメン


<香 調> スパイシーウッディオリエンタル
<仕 様> メンズ
<容 量> 50ml
<濃 度> EDT

トップ
ベルガモット、クローヴ、アニスシード、ミント
ミドル
スズラン、ローズ、オレンジブロッサム
ラスト
サンダルウッド、パチョリ、トンカビーン



2004年発売で調香はPierre Bourdon。Ghostの初メンズフレグランス。各国で発売されていたのに、日本へはなかなか入ってこなかったため、個人輸入で購入した方もいらっしゃるかと思います。ボトルはとてもキレイなブルーで、少し紫が入った珍しい色です。

 



クローヴにトンカビーンの印象が強いのかもしれないです。ベルガモットとアニスも香りますね。ミドルが全てフローラルというのはメンズフレグランスとしては珍しいな、と思って試したのですが、ミドルのフローラルはそれほど感じないままに、トップのスパイスとベースが重なったままでラストまで流れて行きます。トンカビーンのパウダリーさはほんの少しで、アニスとトンカビーンで甘みが出ています。カジュアルなセクシー系フレグランスとして20代〜30代の男性のイメージですね。秋冬にぴったりの香りだと思います。

(30/10/2006)


Pierre Bourdonの調香だったということで、突然試してみたくなったのでした。香りはアニスに微かなミントが重なったトップで始まるのですが、トップの時点ですでにオリエンタルで、バニラやクローヴ、クマリンがメンズらしいウッディノートやフレッシュノートと共に広がります。この時代のメンズの共通香というものがあるのですが、それがなかなかわかりません。オリエンタルなアンバーウッディ系でもありそうだし、フレッシュノートかもしれない。または全く別の種類のものかもしれない・・・。そんな謎解きのような時間を久しぶりに楽しむことが出来ました。

アニスやミントがスパイスのように一瞬香るトップを過ぎると、フローラルノートはほとんど感じることがないまま、オリエンタルなベースへと変化し、最後はオイリーなアンバーウッディムスクとなって消えていきます。その流れは15年前の上記のレヴューのままで、あまり変わっていないことにも驚かされましたが、それくらいしか書くことがないというある意味特徴の薄い、時代に埋もれてしまった香りだったのだと改めて感じました。2004年としては、フゼアではないメンズフレグランスというのが時代の流れの先にあったのでしょう。

(16/07/2021)

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