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L'Interdit / ランティルディ


<香 調> フローラルアルデヒド
<仕 様> レディース
<容 量> 100ml、15ml
<濃 度> EDT、P

トップ
アルデヒド、ブルガリアンローズ
ミドル
ジャスミン、ピンクペッパー
ラスト
アイリス、トンカビーン



1957年発売で、一度1990年代に廃番になったのですが、LVNHグループの傘下となった2002年に復刻されています。画像のものは2002年の復刻版でJean GuichardとOlivier Gillotinによる調香です。その後、Les Parfums Mythiquesシリーズ(ブランドの50周年記念)として2007年に再販されました。Audrey Hepburnに捧げられた香りとして有名です。

香りはすっきりとしたフローラルアルデヒドで、1957年当時のものとは調香が変わってしまっていると思います。ただ、基本はフローラルアルデヒドですから変わらないと思うのですが。ジャスミンとアルデヒドが核になっていてすっきりとしたアクア系の合成香料がトップに香ります。ミドルには少し弱まってアルデヒドとホワイトフローラルになりますが、アイリスやトンカビーンのパウダリーさがなかなか出てきません。香りも薄めで主張が少ないのでパシャパシャと使えるくらいの香りです。

(30/10/2006)

もともとの香りはFrancis Fabronによる調香だったのですが、ヴィンテージのリニューアル前のものはもっともっと渋くてジョンキルやナルシス類、ベチバー、サンダルウッド等のウッディノート、シスタスやベンゾイン、アンバー等の樹脂香も感じられる少しウッディオリエンタルよりの柔らかな(アイリスですね)香りになっていました。リニューアルで全く別の香りに変わってしまったようです。今回試したサンプルもトップが劣化していますので明確にはわからないのですが、アルデヒドは微かにありますがフルーティーな部分はなくパウダリーなウッディノートで終わります。劣化部分を差し引いても、どう考えてもやはり別物ですよ、香りは。

(14/10/2010)

 

Le De Givenchyとツインで作られた1番最初の香りで、80年代までは流通していたパルファムのレヴューを追加です。オリジナルのパルファムはまた少し様子が違い、上記で記載したサンプルよりももっとはっきりと違いが出ています。ヴィンテージのパルファムはスパイスが思いの他トップで強く香り、そこからパウダリーなローズがアルデヒドと共に香りだすのです。

トップ:アルデヒド、ペッパー、クローヴ、ストロベリー
ミドル:ローズ、ジャスミンも、ジョンキル、ヴァイオレット、アイリス
ベース:サンダルウッド、アンバー、ムスク、ベンゾイン、パチョリ、ベチバー、フランキンセンス、トンカビーン

という調香を見かけますが、ストロベリーはリニューアル時に追加されたのではないでしょうか。ヴィンテージでは全くフルーティーさは感じません。ベースが結構しっかりとオリエンタルになっていますが、アイリスとアルデヒドに隠れてそこまで前には出てきません。もっとローズが強いイメージもあったのですが、軸だというほどではないですよ。ジョンキルは残り香が少しだけ見え隠れしており、Le De Givenchyほど鮮明ではありません。ラストノートになってようやくアイリスの中からアンバーノートとフランキンセンスっぽい部分がトンカビーンと共に見え隠れしながら香るというものになります。そこからはそのままあまり大きく変化せずに薄れて行くのですが、パルファムらしい濃厚さはなく、スプレーして面で付けても違和感を感じないほどさっぱりとしています。仄かに薄く持続するラストノートは今でも十分日本人に愛されるテイストだと思います。リフォーミュラされてしまったのが残念ですよね。

(15/03/2012)

 

 

見上げるほどの高身長だったユベール・ド・ジバンシイと、可愛らしいオードリーのロマンスで大ヒットした香水ですが、もともとクチュールで成功したユベールが経営を兄に任せてパルファム部門を作った際に、オードリーの映画衣装を担当したことがきっかけでした。

ジバンシイの服を着て映画に出演し、スター街道を駆け上った彼女は、いつしか私生活でもジバンシイを着て、広告にも無償で登場するミューズとなりました。お互いにパートナーは別にいたのですが、なくてはならない生涯の友人となったのです。その中で、彼女が「自分が使いたい香水がない」と伝えたことがきっかけで、香水が生まれました。最初の香水はジバンシイそのものを表現した白箱のLe De Givenchy、そして赤箱のL'Interditが同時発売となったのでした。お二人の香りが一緒に発売されたわけです。

 

 

往年のパルファムはNo.5のローズバージョンとも言うべきパウダリーなアローズアルデヒドがふんわりと柔らかく香るものだったのですが、年代と共に香りもボトルも変わり、オリジナルがクチュールに相応しい品格をもっていたのに対し、現行品はファストファッションのような香りに。時代と共にボトルも香りもその全てが変わったしまったのです。

(25/10/2019)

 

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