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Mahora (Mayotte) / マホラ (マイヨット)


<香 調> フロリエンタル
<仕 様> レディース
<容 量> 30ml、12ml
<濃 度> EDT、EDP、P

トップ
フレッシュノート、グリーンノート
ミドル
プルメリア、チュベローズ、ネロリ、ジャスミン、イランイラン
ラスト
バニラ、サンダルウッド、ベチバー



2000年に発売になった、ゲランの中では比較的新しい香りなのですが、レビューをしようとしてびっくりしました。廃番になってしまったのですね。マホラとはアフリカ・モザンビークの東沖のインド洋に浮かぶ、一年を通して温暖な気候の楽園、マイヨット島を意味しています。手付かずの自然がそのままの姿で残り、南国特有の花々が咲き乱れる楽園をゲランが気に入り、気に入りというより虜になった、という感じで制作されたようです。この島の花々は、日暮れと共に香りだし、虫を誘います。その香りに生命力と官能性を感じて、南国フローラルをメインとした香りとしたのです。なんとこの島で実際に花々を栽培していたそうです。ジャンポールゲランはマホラについて

「甘い風に吹かれている瞬間、私は花々の生命力に溢れた呼吸を感じた。自然が育んだ原材料を最大限に生かし、そのエネルギーをひとつの瓶に封じ込める・・・これが私にできる、真のパフューマリー(調香師)としての業なのだ。」

と語っています。もっともっと南国フローラルかと思いきや、結構ウッディが香ります。フレッシュなグリーンをあまり感じないのは経年劣化なのかもしれないですね。ちなみに、ボトルはトワレです。このマホラはEDT、EDP、Pと3種発売されていました。ミドルの花々は、ウッディに隠れていますが、基本はプルメリア系に感じます。バニラにジャスミンとネロリでもチュベローズっぽいのかもしれませんが。密林の奥の蘭の花という感じですね。

 

 

ボトルは、神秘的で、ポジティブなエネルギーを与えて身を守る石・琥珀をイメージし、グリーン&ゴールドを基調としたパッケージは、南国特有のみずみずしく豊かな樹木をイメージしているのだそうです。

(17/11/2006)

 

EDTとEDPの比較、さらに2007年に発売されたLes ParisiennesシリーズのMayotteの比較です。廃番になった後、Les Parisiennesシリーズとして復刻した際にタイトルがMayotteと変更になりました。香りは1番軽いのがMayotteで、これはEDTと言いつつもコロン感覚で楽しめる軽さです。全体的なトーンは同じなのですが、EDTの方が香りがしっかりとしていて時間と共に甘さが広がる(でも軸はプルメリア)感じなのに対し、EDPはベースのサンダルウッドが出てきてオリエンタルになっていきます。ミドルまでは濃度の違いでしかない、と感じていたのですが、ラストノートで二手に分かれました。Mayotteは基本的にEDTに近いです。ベースノートもサンダルウッドが強くはないですし。コロンのように軽いのですが、持続はそこそこあるのです。でも、元祖のEDTの方がもっと持続が良いのです・・・。

(30/04/2010)

Parfumを追加です。パルファムはとにかくボトルがどっしりと重くてカッコいいのがポイントです。スプレーでもフラコンでもなく、軸の付いたタイプですので、キャップを開けてスティックで香りを乗せるというクラシカルさを楽しめます。スティックで付けるということを考慮してか、アルコールだけではなくてヒマシ油を加えているのも特徴でしょうか。

 



香りはEdPよりも更にベースノートがしっかりとしており、プルメリアとチュベローズを軸にねっとりとした南国フローラルが広がります。ゆっくりと開花する花のような濃密さを持ちつつベースのウッディノートが少し香ばしく顔を出すのですが、パルファムが1番大人のイメージであり、1番ゲランらしく感じます。拡散性が低いためにEdTやEdPよりもしっとりと緩やかに香ってはいるのですが、パワフルさはありません。ミドル以降はチュベローズの中のクリーミーな部分が残るのですが、トップほど、ねっとりとした濃密さはなくなりますので使い安いパルファムだと思います。パルファムの廃番が惜しまれますね。

(15/11/2010)

 

 

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